レッドブルF1懸念、ライバルに「PU開発封じ」へ追い込まれる? ADUOの”落とし穴”

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レッドブルは、国際自動車連盟(FIA)が追加開発・アップグレード機会制度(ADUO)における現状の評価を維持した場合、半永久的に自社のパワーユニット(PU)をアップグレードできなくなる恐れがあるとの懸念を示した。

チーム代表のローラン・メキーズは2026年F1第8戦オーストリアGPに際し、ライバル勢の開発次第ではレッドブルだけが制度上不利な立場に固定される「大きなリスク」があると指摘した。

チーム代表記者会見に出席するレッドブル・レーシングのチーム代表ローレン・メキーズ、2026年6月26日(金) F1オーストリアGP FP2(レッドブル・リンク)Courtesy Of Red Bull Content Pool

チーム代表記者会見に出席するレッドブル・レーシングのチーム代表ローレン・メキーズ、2026年6月26日(金) F1オーストリアGP FP2(レッドブル・リンク)

FIAは開幕5戦のデータを分析したうえで、レッドブル・フォードの内燃エンジン(ICE)はメルセデスより少なくとも2%、フェラーリを含むその他のメーカーより4%以上優れていると判断した。この結果、レッドブルは現時点でADUOの対象外となっている。

ADUOはICEの性能を基準に判定されるため、アップグレードの権利を得たライバルメーカーが、ICEではなくドライバビリティやエネルギー回生システム(ERS)の一部など、別の領域を優先して開発を進めた場合、ICEの性能差は縮まらず、レッドブルは今後も指標エンジンと認定され続ける可能性がある。

メキーズは、ライバル陣営によって半永久的にアップグレードできない状況に追い込まれる「大きなリスク」があると認め、現行のADUOが抱える根本的な問題を指摘した。

「だからこそ、レッドブルだけでなくF1全体にとっても、正しい全体像を把握することが極めて重要なのだ」

ADUOはシーズン中に3回の査定が行われる。対象となったメーカーは、当該シーズンだけでなく翌シーズンにもPUを改良することができる。

すでにアウディとフェラーリはこの制度を利用してアップグレード版のPUを投入しているが、少なくとも前者の改良は性能向上を狙ったものではない。

ガブリエル・ボルトレート(アウディ)は今回のアップグレードについて、ドライバビリティの改善を主としたものであり、「性能が向上したとは思わない」と明かした。

現在、FIAはレッドブルからの申し立てを受け、判定データを再検証している。メキーズは「結論は早い方が望ましいが、多少時間がかかったとしても、正しい結論に到達することの方が重要だ」と語った。

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