F1、またも商標侵害か「あらゆる手段を講じる用意がある」とIMS
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)のダグ・ボールズ社長は、「The Greatest Spectacle in Racing」に類似するフレーズをF1が使用し続けているとして失望と不満を表明すると共に、知的財産を守るために「あらゆる手段を講じる用意がある」と語った。
1985年に商標出願された「The Greatest Spectacle in Racing(訳:レース界における最大のスペクタクル)」というインディ500を形容するフレーズに対する侵害の可能性を巡っては、昨年もインディカー及びIMS側が問題視し、F1の商業権を持つリバティ・メディアに非公式の親書を送って中止を求めていた。
リバティ・メディアはこれについて謝罪し、再発防止を約束したが、米「IndyStar」によると、先週の土曜にESPNの番組において放送されたF1に関する広告の中でアナウンサーがF1を「the greatest spectacle in motorsports」と形容した。
これに対してボールズ社長は同メディアに宛てた声明の中で、「放送プロモーションスポットと思しき場所において当社の商標が使用されていることを認識している。適切な関係者とともに改めてこの問題に取り組み、当社のブランドの知的財産を保護するために、あらゆる手段を講じる用意がある」と述べた。
「他社が我々のブランドを侵害せずに独自のブランド・アイデンティティを構築できないことに依然として失望している」
先週の月曜日には、NASCARが公式Threadsアカウントに「The greatest spectacle in racing.」というキャッチフレーズと共にデイトナ500の動画を投稿したが、レース終了前に迅速かつ自主的に削除された事もあって、ボールズ社長の反応は比較的穏やかだったという。
F1は現在、オースティン、マイアミ、ラスベガスの3都市でグランプリを開催しており、インディカー・シリーズが行われているアメリカ国内でマーケットを急速に発展させている。