花火をバックに両手を高々と上げるレーシング・ポイントF1チームのセルジオ・ペレス、2020年F1サクヒールGP 決勝レース後copyright Racing Point

F1サクヒールGP勝者セルジオ・ペレスの来季レッドブル・ホンダ入りを願うレーシングポイントのボスと元ドライバー達

  • Published:

レーシング・ポイントF1チームの共同オーナーであるローレンス・ストロールは6日に開催されたF1第16戦サクヒールGPを終えて、今季限りでチームを去るセルジオ・ペレスがレッドブル・ホンダのシートを手にし、2021年シーズンもF1世界選手権に残る事を願っていると語った。

ペレスは昨年、レーシングポイントと3年契約を結んだものの、チームは「アストンマーチン」として再出発を図る2021年のリードドライバーとしてセバスチャン・ベッテルと契約。オーナーの息子ランスが解雇されるわけもなく、2018年にチームを財政破綻から救ったメキシコ人ドライバーは契約を途中解除された。

事実上、来季のシートで残っているのはレッドブル・ホンダのみ。ミルトンキーンズのチームはアレックス・アルボンの後任を検討しており、候補者リストにはペレスの名が入っている。シート危ぶまれるタイ人ドライバーはサクヒールの週末もパッとせず、予選12番手でQ2敗退を喫すると、優勝候補4台が消え落ちた決勝でも6位に留まった。

史上初開催を迎えたバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラックでのレースでは、オープニングラップで後方転落を強いられながらも、怒涛の巻き返しを見せた5番グリッドのペレスが大逆転でのキャリア初優勝を飾り、セレモニーではペドロ・ロドリゲスが勝利を飾った1970年のベルギーGP以来、50年ぶりにメキシコ国歌が鳴り響いた。

初優勝を飾った表彰台の上でメキシコ国歌を聞きながら頭を抱えるレーシング・ポイントF1チームのセルジオ・ペレス
© Racing Point

ウイニングランで涙し言葉を失っていたペレスは落ち着きを取り戻すと「まだ優勝した実感が湧かない。もしも夢だったらって思うと…ぬか喜びに終わるのが怖いんだ。この瞬間を何度も何度も夢に見てきた。ここまで来るのにF1で10年という歳月が必要だった。キャリアを通して、家族やスポンサーを含めた色んな人達に支えられてきた。表彰台にメキシコ国旗が掲げられた瞬間は永遠に忘れない」と万感の思いを口にした。

過去3戦で2度の表彰台を獲得したペレスはドライバーズランキングにおいて、9位の僚友ランス・ストロールや8位のアレックス・アルボンを大きく上回り、来季チームメイトの可能性があるマックス・フェルスタッペンに続く4位につけている。

サクヒールGPでの衝撃的な勝利を受けてSky Sportsのインタビューに応じたカナダ人大富豪はペレスを称賛。来シーズンもグリッドに残る事を望むと語った。

「チェコ(ペレス)は非常に有用な人財だ。私がこのチームに関わる前からずっとね。彼は毎週末に渡って来年のシートに足る存在である事を証明していると思うし、私は彼が来年レッドブルのマシンに乗ってグリッドに着く事を願っている」

2020年F1サクヒールGPで初優勝を飾ったセルジオ・ペレスとレーシング・ポイントF1チームのメンバー
© Racing Point

レーシングポイントのオトマー・サフナウアー代表も「彼は絶対にF1に残るべき存在だ。今日だけでなくシーズンを通して素晴らしい仕事をしている」として、ペレスのF1残留を支持した。

元レッドブルドライバーのロバート・ドーンボスもまた「頼むよヘルムート! 彼と契約すべきだ! アルボンをどうやってオーバーテイクしたか見てくれよ。彼は最後尾から先頭にまで巻き返してみせた」と述べ、ドライバー人事権を一手に背負うレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコにサインを促した。

かつて共にしのぎを削り合った元F1ドライバーのマーカス・エリクソンもSNSを通して「今日の彼は実に見事だった。誰か彼に来年のF1でのシートを与えて欲しい!レジェンドだ。おめでとう。チェコは勝利に相応しい。もしこれでグリッドが保証されないなら、何がF1なんだか僕には分からない」と意見を表明した。

F1サクヒールGP特集