トロロッソ・ホンダ、走行限られるも「信頼性は非の打ち所がない」とポジティブ / 第一回 F1バルセロナテスト3日目
雪と豪雨と寒さに包まれたテスト3日目のカタロニア・サーキット。この厳しい条件下でトロロッソ・ホンダ「STR13」のステアリングを握ったのはブレンドン・ハートレー。雪が収まり幾らか気温の上がった午後に、何とか1周を走りきった。
ハートレーはタイム計測は行わなかったものの、今日のテストでタイムを残したのはマクラーレンのフェルナンド・アロンソのみ。結果、記録上はアロンソ、レッドブルのダニエル・リカルドに次ぐP3という結果となった。
今季が初のF1フル参戦となるハートレーにとって、シーズン前テストは貴重な走行経験の場。それだけに、車に慣れる時間が限られてしまうのは大きな痛手と言える。だが、セッションを終えたハートレーは至ってポジティブに「次のテストで取り返せる。車の操縦性は素晴らしく、信頼性は非の打ち所がない」と前向きだ。
トロロッソ・ホンダ:テスト3日目を終えて
ブレンドン・ハートレー3位, No Time
新しく再舗装された路面と寒いコンディションのせいで、今日はかろうじてタイヤの熱入れができた程度だった。メルボルンでのレースに向けての準備として、車に幾つかのアイテムをつけて検証できた事は良かったね。他には、レースのスタートシミュレーションをやったり、手順を確認したり、試しにステアリングの調整をしてみたり、データを調べたりしたよ。
ドライコンディションで走れなかったのは少し悔しいけど、次のテストではその分を取り返せるって信じているよ。今のところ車のドライバビリティは素晴らしいし、信頼性に関しては非の打ち所がないし、良い形でスタートできてると思う。
ジェームス・キーテクニカル・ディレクター
今朝は氷点下の寒さと雪、午後は豪雨と水たまり…試しに何周かは走ったけど、真っ当に走行できるようなコンディションでなかったのは間違いないね。ガレージ内でできる静的なテストに時間を使うことにしたよ。周回数が稼げなかった事はチームにとってもブレンドンにとっても残念だけど、天気を変えることは誰にもできないしね。
今日もそうだけど、1日目の午後と2日目もコンディションのせいで走行時間が限られてしまったから、残されたテストで挽回するにはやるべき事がたくさんある。優先事項は変えずに出来る限り埋め合わせをしないとね。
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
バルセロナで雪なんて誰も予想してないですよ!貴重な時間を失ってしまい残念ですが、これはどのチームにとっても同じことです。トロ・ロッソのエンジニア達と協力してデータ分析を行ったり、レースグリッドの手順確認することで時間を有効に使いました。
明日の予報は雨となっていますが、今日よりは暖かくなることが予想されています。最初の4日間のテスト最終日ですので、出来る限り多くの周回を走れる事を願っています。