ウェットコンディション走るフェルナンド・アロンソ MCL33

1st F1テスト3日目《総合結果》雪と大雨凄まじく、走行僅かに5台…唯一タイム計測したフェルナンド・アロンソがP1

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F1公式プレシーズンテスト3日目、現地28日、カタロニア・サーキットは雪と大雨の最悪のコンディションに見舞われた。最多周回11周を走り、唯一タイム計測を行ったマクラーレンのフェルナンド・アロンソがP1を獲得した。

3日目のセッション開始は降雪の影響により医療ヘリが飛行できず、3時間遅れの現地正午になってようやくグリーンフラッグが振られた。最初にコース上に出たのは青色のフルウェット・タイヤを履いたアロンソ、地元のファンの期待に応えるように先陣を切ってコースに向かった。続いたのはレッドブルのダニエル・リカルド。二人ともインストール・ラップのみでガレージに引き下がった。

気温0℃、路面温度0℃の”スノー”コンディションでフォーミュラカーが真っ当に走行できるわけもなく、周回数を記録したのは僅かに5台のみ。午前こそ「スケートリンク」だったカタロニアだが、午後には「川」へとその姿を変えた。2周を走り終えたリカルドが2番手、同じく2周を走ったトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが3番手となった。

ガレージに戻されるSTR13、ブレンドン・ハートレー車
© Honda、ガレージに戻されるSTR13

大雨のカタロニア・サーキットを走るRB14、ダニエル・リカルド
© Getty Images / Red Bull Content Pool、スリップするRB14。タイヤが機能する状況ではない

3人と同じく果敢にコースインしたアルファロメオ・ザウバーのマーカス・エリクソンが4番手、5番手にはウィリアムズのロバート・クビサが続いた。

アロンソは、現地18時のセッション終了1分前にタイム計測を始め、土壇場のところで2分18秒545を記録、トップに立った。マクラーレンがシーズン前公式テストで最速を記録したのは、2014年のヘレス以来。1周目の走行を終えたアロンソは冗談交じりに「マクラーレンは雪上でのパフォーマンスは良いね」と笑いを誘っていた。

寒く難しいコンディションが続いた事で、チームは予定していたプログラムの大幅な変更を迫られる。開幕オーストラリアGPまでに許されたテストは残り僅か5日間のみ。大きなプレッシャーがのしかかる。

雪に閉ざされたカタロニア・サーキット
© Honda、雪に閉ざされたカタロニア・サーキット

メルセデスは雪だるまを作って遊んだ
© Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.、メルセデスは雪だるまを作って遊んだ

F1プレシーズンテスト3日目 順位結果

Pos. Driver Team Time Lap
1 フェルナンド・アロンソ マクラ-レン 2分18秒545 11
2 ダニエル・リカルド レッドブル 2
3 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 2
4 マーカス・エリクソン ザウバー 1
5 ロバート・クビサ ウィリアムズ 1
ランス・ストロール ウィリアムズ
キミ・ライコネン フェラーリ
ロマン・グロージャン ハース
セルジオ・ペレス フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー
ルイス・ハミルトン メルセデス
カルロス・サインツ ルノー
バルテリ・ボッタス メルセデス

ヨーロッパ全土を襲う寒波の影響によって、バルセロナでは降雪・降雨の天候が続いている。日程変更が議題に上がったものの全会一致には至らず、当初のスケジュール通りにテストは続行される。明日1日は幾らか天候の回復が見込まれており、来週は日差しが戻る事が予想されている。