ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターとレッドブル・レーシングのヘルムート・マルコ
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ホンダF1、信頼性を発揮して第一回バルセロナテストで計4455kmを走破 / F1テスト4日目

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4日間の日程で行われた第一回バルセロナ合同テストが21日木曜に閉幕。レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソにF1パワーユニットを供給するホンダは、2チーム計967周、距離にして4455kmを走破。2019年スペック「Honda RA619H」が高い信頼性を発揮した。

最終4日目はレッドブルのピエール・ガスリーが146周。トロ・ロッソのアレックス・アルボンが136周を走り込んだ。アルボンは先日のダニール・クビアトに続き、午前中にC5タイヤで1分17秒637のトップタイムを記録。このまま最速の座をキープするかに思われたが、終盤に同じコンパウンド履いたルノーのニコ・ヒュルケンベルグが0.244秒上回り、2番手でマシンを降りた。

多くのマイレージを重ねてきたものの、この数字から今年の実力を測る事は出来ない。だが、十分な距離を走行し、予定していたプログラムを順調に消化したことで、ホンダとしては大きな収穫を得る事となった。PU側としては主に機能確認や各ドライバーの特性に合わせたドライバビリティーの調整を実施。2チームへの供給がスタートした事で、サーキットでのオペレーション面の改善もなされている。

蓄積された膨大なデータは、来週の火曜から始まるテスト2に向けて、バルセロナと日本のHRD Sakura、そして英国のHRD-MKにおいてデータの解析が進められる。ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、4日間のテストを振り返った。

大きなトラブルなく計4455kmを走破

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

2019年最初のバルセロナテストの4日間は、レッドブル・トロロッソ・ホンダ、アストンマーチン・レッドブル・レーシング共に、順調にプログラムを消化することができました。最終日の今日もスムーズに周回を重ねて、多くのデータを蓄積しました。

ホンダとしてはF1復帰後初めて2チームにパワーユニットを供給する体制で臨み、オペレーション面でも学びの多いテストになりました。4日間を通してエンジンに大きなトラブルはなく、トロ・ロッソが計482周、レッドブルが計475 周を走り、ホンダとしてはトータル957周を走行しました。

今回得られたデータをこの後の4日間で十分に解析し、次のテスト2に臨みたいと思っています。来週も順調にテストを進めて万全の体制で開幕戦に臨みたいと考えています。


第二回F1バルセロナ合同テストは2月26日(火)から3月1日(金)までの4日間に渡って、スペインのカタロニア・サーキットで行われる。