ルノーR.S.19をドライブするニコ・ヒュルケンベルグ、F1バルセロナ合同テスト
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F1バルセロナテスト《4日目》総合結果:ルノー、終盤にトロロッソ・ホンダを交わし最速

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2019年F1バルセロナ合同テスト最終4日目のセッションが21日、スペインのカタロニア・サーキットで開催された。セッション開始時は気温僅か5℃と非常に寒かったものの、午後には気温17℃、路面25℃まで大幅に上昇。晴れ渡る空の下、ドライコンディションに恵まれ、遅れてきた名門ウィリアムズを含む全10チーム14名のドライバーが周回を重ねた。

第一回テスト最終日を最速で締め括ったのは、ルノーF1チームの午後を担当したニコ・ヒュルケンベルグ。日も傾いた終盤に、最も柔らかいC5タイヤを履き1分17秒393をマークして、それまでトロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンが保持していた最速の座を奪取した。

とは言え、ルノーが非常に良い形で最終日を終えたかと言えばそんな事はなく、残り一時間を残してトラック上でマシンが停止。赤旗中断となって走行僅かに24周。午前を担当したダニエル・リカルドも34周にとどまり、全く走り込めない一日となった。

レッドブル・ホンダRB15、F1バルセロナ合同テスト4日目

対照的に、昨年までルノーエンジンを搭載していたレッドブル・ホンダは、この日ステアリングを握ったピエール・ガスリーが一人で146周の大量周回を達成。C3タイヤで刻んだ18秒780が自己ベストとなり、11番手タイムでマシンを降りた。2番手につけたアルボンもトータル136周を走り込んでおり、車体・エンジンともに依然として高い信頼性を発揮している。

ガスリーを超えるラップを重ね、この日の最多周回数を記録したのはアルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィ。154周を走り込み、C3コンパウンドで8番手タイムを記録した。チェッカー10分前にピットレーン出口でストップして赤旗終了の原因を作ったとは言え、旧ザウバーF1チームは今シーズンのミッドフィールド先頭争いの一翼を担うかもしれない。

本日がテスト”初日”のウィリアムズは、午前中にロバート・クビサがドライブ。大量のエアロセンサーを取り付けてコースイン。合格点と言って良い48周を走破した。2日半の遅れを出来る限り取り戻すべく、午後はジョージ・ラッセルがバトンを引き継いだが、期待とは裏腹に17周の走行に終わった。道のりは険しくそして長い。

テスト1の主役、スクーデリア・フェラーリはこの日シャルル・ルクレールが担当。積み重ねたマイレージに138周を追加して、最速ヒュルケンベルグよりも2段階硬いC3タイヤで、0.653秒遅れの6番手につけた。

F1テスト《4日目》総合結果

Pos Driver Team Time Tyre Laps
1 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:17.393 C5 24
2 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:17.637 C5 136
3 ダニエル・リカルド ルノー 1:17.785 C5 34
4 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:17.857 C5 57
5 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:17.977 C4 58
6 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:18.046 C3 138
7 ランド・ノリス マクラーレン 1:18.431 C4 132
8 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:18.511 C3 154
9 ロマン・グロージャン ハース 1:18.563 C3 64
10 ケビン・マグヌッセン ハース 1:18.720 C3 66
11 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:18.780 C3 146
12 ランス・ストロール レーシングポイント 1:19.664 C2 72
13 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ 1:20.997 C3 17
14 ロバート・クビサ ウィリアムズ 1:21.542 C2 48