カタロニア・サーキットのピットレーンを走行するレッドブル・ホンダRB16、2020年F1バルセロナテスト2日目
copyright Pirelli & C. S.p.A.

F1バルセロナテスト《2日目》午前速報:ホンダ3番手、ペレスが最速…注目集まるメルセデスの革新的システム

  • Published: Updated:

2020年F1バルセロナテスト2日目午前のセッションがチェッカーフラッグを迎えた。この日もカタロニア・サーキット上空には陽が差し、セッションは気温5℃、路面温度10℃と初日よりも更に寒いコンディションでグリーンフラッグを迎えたものの、現地13時現在は気温16℃、路面24℃にまで上昇している。

バルセロナテスト2日目総合結果

4時間に渡って行われた午前のセッションが終了し、昨季型W10を模倣したレーシングポイント「RP20」を駆るセルジオ・ペレスが1分17秒347を記録。暫定トップタイムを記録した。2番手はルノーのダニエル・リカルド、3番手にはレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンが続いている。

セッション開始直後は路面温度が非常に低く、タイヤを作動温度領域に入れる事が難しかったため、各チームは集中的にエアロレイクを取付けての空力テストに注力した。初日と比べると、全体としてはやや周回数が少ない。

そんな中、単独で106周という驚異的なマイレージを稼いでいるのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトンだ。ラップタイムこそ7番手とタイムシートの下の方にいるものの、履いていたのは最も硬いC1コンパウンドであり、着々とプログラムをこなしている。

なおパドックでは、W11に搭載されている革新的なステアリングコラム・システムに注目が集まっている。「DAS」と呼ばれるこのトリックは、ステアリングを前後に動かすことによって、走行中にトー角を調整する仕組みのようだ。うまく機能すればタイヤの摩耗を抑制する事が出来うるため、タイヤマネジメントに革命が起きる可能性もある。

メルセデスが持つトー角調整システムとは?

シート周りのフィッティングが悪く、調整のために走行時間を幾らかロスしたとみられるアルボンが59周に留まった一方で、同じホンダパワーユニットを積むアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは全体の3番手となる79周を走破した。ガスリーは路面が冷えていたセッション開始時に、ガレージからコース上に出るや否やターン9でスピンを喫するシーンも見られたが、マシンにダメージはなく順調に走行を重ねている。

フェラーリはこの日、午前をシャルル・ルクレール、午後をセバスチャン・ベッテルが担当するプラン。モナコ人ドライバーは49周を走り込み、6番手タイムでマシンを降りた。初日に走行距離が伸び悩んでいたハースはロマン・グロージャンを起用。87周と十分なマイレージを稼いでいる。

セッションは1時間の昼休み休憩を挟んだ後、現地14時から18時まで、日本時間22時から26時までの4時間に渡って午後の部が行われる。

F1バルセロナテスト《2日目》午前結果速報

Pos Driver Time Gap Tyre Laps
1 セルジオ・ペレス
Racing Point
1:17.347 C3 48
2 ダニエル・リカルド
Renault
1:17.749 + 0.402 C3 41
3 アレックス・アルボン
Red Bull
1:18.155 + 0.808 C2 59
4 ピエール・ガスリー
AlfaTauri
1:18.165 + 0.818 C3 75
5 ジョージ・ラッセル
Williams
1:18.266 + 0.919 C3 71
6 シャルル・ルクレール
Ferrari
1:18.335 + 0.988 C3 49
7 ルイス・ハミルトン
Mercedes
1:18.387 + 1.040 C1 106
8 ロマン・グロージャン
Haas
1:18.496 + 1.149 C3 87
9 キミ・ライコネン
Alfa Romeo
1:18.508 + 1.161 C3 65
10 ランド・ノリス
Mclaren
1:18.537 + 1.190 C2 48