ピエール・ガスリー、マクロン大統領からの不在着信「予想外だった!」仏ドライバーとして24年ぶりのF1勝利
F1イタリアGPで劇的勝利を収めたアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、母国フランスのエマニュエル・マクロン大統領から不在着信があった事を明かした。
ガスリーはモンツァ・サーキットで行われた第8戦で、1996年のF1モナコGPを制したオリビエ・パニス以来、フランス人ドライバーとして24年ぶりにF1世界選手権レースで優勝を飾った。
ガスリーにとっては幼少期から恋い焦がれ続けた表彰台の頂点だった。セレモニー後のガレージ裏でSky Sportsから「恋人や両親と話をした?」と問われたガスリーは、「いやいや慌ただしくて話す時間がなくてまだだよ。本当にクレイジーだったからね」と語り、次のように続けた。
「フランス大統領から着信があったんだ。そう、エマニュエル・マクロンから電話があったんだよ。だから彼に電話をかけ直さなきゃならなくてね。今は1秒足りとも余裕がないから後で時間を取ってかけ直すよ(笑」
一国のトップからの祝電は一体どのような内容だったのだろうか?
レース翌日にRTLのインタビューに応じたガスリーは、パリ・サンジェルマンFC所属のサッカー選手、キリアン・エムバペらからもお祝いがあった事を明かし「大統領からの電話とメッセージは予想外だった。僕が成し遂げた事を誇りに思っていると言って祝福してくれたんだ。喜ばしく、力強い言葉だった」と語った。
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ガスリーはティフォシ不在の表彰セレモニーが終わってカルロス・サインツとランス・ストロールが去った後も、しばらくの間その場を離れる事が出来ず、ただただ座り続けていたが、その時の事をガスリーは次のように説明している。
「表彰台から離れたくなかったんだ。だって、こういう瞬間は…こういう瞬間は人生で何度楽しめるかわからないからね。恐らくモンツァはポディウムに上がる上でベストなレースだと思うから、満席のグランドスタンドとティフォシがいてくれたらとは思うけど」
「確かに今年はこれまでとは異なる様式になっているけど、それでも僕は、ただただあの場に座り、物思いに耽りながらあの瞬間を楽しみたかったんだ」