テレビ取材を受けるアルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表、2020年F1イタリアGP決勝レースを終えてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

12年を経て再び味わう勝利の美酒…トスト代表「パワフルなエンジンを用意してくれたホンダに感謝」

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ファエンツァのチームにとってのモンツァは、母国イタリアの伝説的なサーキットというだけでなく、チーム創設以来手にした2回の優勝全ての想い出の地であるという点で他には代えがたい一層特別な場所となった。

後に4度のF1ワールドチャンピオンとなるセバスチャン・ベッテルは、2008年の雨のモンツァで世界中のモータースポーツファンの度肝を抜く走りを披露し、イタリアの中団チームに初の優勝をもたらした。

ピエール・ガスリーの優勝記念撮影にはしゃぐアルファタウリ・ホンダ、2020年F1イタリアGP
© Getty Images / Red Bull Content Pool

あれから12年が経ち、今度はピエール・ガスリーがファエンツァのチームに再び勝利の美酒を授けた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でティフォシ不在の中、観客のないモンツァにフランス国歌とイタリア国歌が堂々と響き渡った。

チーム名こそ変わってしまったが、今もなおチームを率いるフランツ・トスト代表は、ガスリーがもたらした2個目の優勝トロフィーの輝きの中に、12年前の勝利を見た。

「セバスチャン・ベッテルと共にモンツァで最高の勝利を果たしてから12年が経ち、スクーデリア・アルファタウリとして再びモンツァで、今度はピエール・ガスリーと共にその歴史を再現することができた」万感のレースを振り返ったトスト代表はこう語った。

「チームはセーフティカー導入の1周前にピエールをピットインさせる判断を下し、戦略面で素晴らしい仕事をやってのけた。勿論、あの時点では正しい判断であったかどうか知る由もなかったわけだが、振り返ってみれば完璧な判断であった。なにしろこれによってピエールは、赤旗中断後に3番手からスタートし、ターン1でストロールをオーバーテイクできたわけだからね」

「その後、ハミルトンがストップ・アンド・ゴー・ペナルティを受けて後退したことでピエールがトップに立ち、後ろから迫るサインツを退けてトップチェッカーを受けた。ピエールは途方も無く素晴らしい仕事をしてくれた」

もう一台のAT01をドライブしたダニール・クビアトも入賞圏内でレースを終えた。ハードタイヤを履いて11番手からスタートしたクビアトは、序盤の混乱に巻き揉まれる事なくポジションを維持し、最初のセーフティーカーが導入されたタイミングのピットストップによって一時は15番手に後退するも、粘り強い走りで9位フィニッシュした。

トスト代表は「タイヤ交換で若干の不運はあったものの、ダニールも非常に力強いレースを戦いポイント圏内でフィニッシュしてくれた」と続ける。

「本来であればもう少し遅いタイミングでピットインさせたかったところだが、それでも見事にトップ10でレースを終えてくれた。今日の結果は考えうる最高のリザルトであり、本当にうれしく思う」

最後にトスト代表は、サプライヤー、もとい、パートナーである日本のエンジンメーカーへの感謝を口にした。

「最後になったが、これも他に劣らず重要なことだ。非常にパワフルなエンジンと素晴らしいチームワークで支えてくれたホンダにも心からの感謝の言葉を贈りたい。ここからは気持ちをムジェロに切り替え、次もまた素晴らしいレースを見せたいと思う」

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