18インチのピレリF1タイヤを履いたルノーの2018年型R.S.18とセルゲイ・シロトキン
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2021年用の18インチF1タイヤ、仏ポール・リカールで213周を走破「非常に実り多いテストだった」とピレリ

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2021年より導入されるピレリの18インチ扁平タイヤテストが、9月12日と13日の2日間に渡って仏ポール・リカール・サーキットで行われた。

ルノーの2018年型F1マシン「R.S.18」のミュールカー(改良型マシン)が用意され、同チームのリザーブドライバーを務めるセルゲイ・シロトキンがステアリングを握った。初日には93周、2日目には120周を走破。合計213周を走りこんだ。

ピレリのレース部門責任者を務めるマリオ・イゾラは、18インチでの初のF1実地走行テストを振り返り「非常に有益だった」と語った。

「13インチ最後となる来季のタイヤ開発テストと並行して、我々はポール・リカールで新しい18インチタイヤのデビューを飾った。これはF1の外観を大きく変えるインパクトを持つ」とマリオ・イゾラ。

「プログラムは予定通りに完了し、今後進めていく開発プロセスのスタートとしては、非常に実り多い機会となった。まだ非常に初期の段階ではあるものの、良好な気象条件にも恵まれ多くのデータを収集する事ができた。マシンを用意してくれたルノーとセルゲイに心からのお礼を申し上げたい」

F1の18インチ移行に先立って、FIA-F2選手権ではこれに1年先行して2020年シーズンより18インチが導入される。先週末のモンツァ・サーキットでは、元F1ドライバーのジャン・アレジが18インチタイヤを履いたF2マシンをテストドライブ。開発は既に本格化している。

18インチタイヤを履いたF2マシン、モンツァ・サーキットにて
© FIA FORMULA 2、18インチタイヤを履いたF2マシン、モンツァ・サーキットにて

13インチ時代の最終年となる来季用タイヤのテストについては、エステバン・オコンがメルセデスのマシンを駆り、2日間で212周を走破。スペックの最終決定に向けて、様々な種類のプロトタイプ・スリックタイヤを評価した。

ピレリは今年中に後2回、18インチタイヤの開発テストを計画しており、10月には同じポール・リカールでマクラーレンが、12月にはメルセデスの協力を得てテストが行われる見通しだ。