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NTT、米インディカーとの冠スポンサー契約を延長…インディ500では新たな”スマートソリューション”を提供

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インディカー・シリーズは2021年5月20日(木)、日本電信電話株式会社、株式会社NTTデータ、およびNTT Ltd.との複数年のパートナーシップ延長に合意したと発表した。

NTTグループは2019年よりインディカー・シリーズの冠スポンサーに就任。これと合わせて公式テクノロジーパートナーとしてインディカー・シリーズのスマート化に向けて取り組んできた。

インディアナポリス・モーター・スピードウェイのフィニッシュラインを駆け抜けるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2020年第104回インディ500にてCourtesy Of Indycar

インディアナポリス・モーター・スピードウェイのフィニッシュラインを駆け抜けるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2020年第104回インディ500にて

契約の一環としてNTTは、現地5月30日(日)に行われる第105回インディ500において観戦体験を向上させるスマート化技術を提供する。昨年は新型コロナウイルス感染拡大により無観客での開催となったが、今季は最大13万5000人の観客動員を見込んでいる。

これは会場内のファンだけでなく世界中でテレビ観戦するファンにとってもレースを更に楽しめるようなサービスになるという。

具体的には、メディア・ウォール(パゴダ・タワーにある幅約30m、高画質LED大型スクリーン)などの複数のチャネルを通じて、これまで以上に多くのレースデータやドライバーデータ、各種センサーから集められたデータに基づくビジュアル化されたレース情報をファンに提供する予定だという。

これによりファンは、リアルタイムのリーダーボードや、各マシンやトラック上に設置したセンサーから得られた多様なデータを見る事が出来るようになるほか、レース中の全マシンの状況、活躍したドライバー、注目の直接対決、レースチームやピットストップでのパフォーマンスによる影響を確認できるようになる。

また、iOS App StoreまたはGoogle Playから提供されているINDYCARモバイルアプリを通じて、お気に入りのドライバーやチームが時速320km以上のスピードでコースを駆け抜ける様子をバーチャルで楽しんだり、車載用ライブカメラと新しいビデオフィードにより、一人称視点で最大5人のドライバーを見ることができるようになるという。

インディカー・シリーズのオーナー、ロジャー・ペンスキーは「この2年間でNTTは、スマート化技術を通じてインディカーの効率的かつ効果的な運営に寄与してくれた。我々は彼らの貢献に感謝しており、今後スポーツの未来に向けて共に前進していくことを楽しみにしている」と語った。