日産e.dams、2020-21年フォーミュラEでセバスチャン・ブエミとオリバー・ローランドを継続起用
日産自動車は2020年10月14日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2020-21シーズンのドライバーに、セバスチャン・ブエミとオリバー・ローランドを継続起用すると発表した。
日産e.damsは2019-20年シーズンで優勝1回、表彰台獲得5回、そしてポールポジション1回を獲得し、チームランキング2位に輝いた。ブエミは6戦連続でスーパーポールシュートアウトに進出するなど、予選でも優れたパフォーマンスを発揮。ローランドは第10戦で自身のフォーミュラE初優勝を飾った。
セバスチャン・ブエミは「来季も、これまで共に多くのことを成し遂げてきたチームで走る事になり嬉しい。チャンピオンシップ2位を獲得した昨シーズンは、競争力を更に高めていく自信を得ることができた。素晴らしい関係を築いているローランドとともに、チームが蓄積してきた経験と専門知識によって、次のシーズンでは今まで以上の結果を残すことができると信じている」と語った。
なお、テスト兼リザーブドライバーは高星明誠、公式シミュレータードライバーは元日産GTアカデミーのウィナーであるヤン・マーデンボローがその役務を継続する事も合わせて明らかにされた。
日産のグローバル・モータースポーツ・ディレクターを務めるトマソ・ヴォルペは「これまでのシーズンでブエミとローランドは素晴らしい活躍を残してくれた。来季も2人がチームに勝利をもたらしてくれることを期待している。日産のフォーミュラE参戦の目的はレースに勝つ事だけではない。レースを通じて経験やノウハウを蓄積し、日産の電動化技術を磨く場としても重要な意味を持っている」と語った。
また、日産e.damsのチーム監督であるオリビエ・ドリオとグレゴリー・ドリオは連名で「優れたパフォーマンスを継続してきた才能ある2人のドライバーと共にレースを続けることになり、本当に嬉しく思う。彼らの勝利に対するひたむきな努力とチームへの貢献が、より良い結果をもたらすことを期待している」との声明を発表した。
日本の自動車メーカーとして初めてフォーミュラEに参戦した日産にとって、2020-21年シーズンは「日産リーフ」の発売10周年を迎える年であり、新型クロスオーバーEV「日産アリア」が生産開始準備を進める時期となるなど、電動化の推進に向けて一段と重要なシーズンになる。