隣に並んで歩くハースF1チームのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセン

ハースF1の2人の来季…グロージャンはフォーミュラE、マグヌッセンはインディカー?

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ハースF1チームが両ドライバーとの契約を今季限りで打ち切るというニュースは広く驚きを以て迎えられたが、それは当事者であるロマン・グロージャンにとっても同じだった。

と言うのも、グロージャンは自身かあるいはチームメイトのケビン・マグヌッセンのいずれか1名は残留するだろうと考えていたからだ。チームの決定に驚いたかと問われたグロージャンは「そうだね、少しね」と語った。

「世界情勢と新型コロナウイルス感染症を巡る影響で、世界中の多くの企業が財政的に非常に厳しい状況に陥っていたから、おそらく僕らの内の一人が辞める事になるだろうと思っていた」

「ギュンターから電話があった時に、僕は彼に『どちらかが去る事になるのだろうと思ってるよ』って伝えたんだけど、ギュンターには『いや、経済的な理由から2人とも出て行ってもらう必要がある』って言われたんだ」

「十分フェアだと思うし、僕はチームの決断を完全に理解している。今年は多くの業界、そして企業がCOVID-19に苦しんでいる。チームとは別の道を歩むことになるけど、彼らの幸運と将来の成功を祈ってる」

突如シートを失ったグロージャンは、今度どうするつもりなのだろうか? グロージャンは、来季もレーシングドライバーとしてのキャリアを続けていきたいとの意向を明らかにした上で「勝利の感覚が恋しい」と述べ、現在幾つかの選択肢を評価している最中だと説明した。

グロージャンは以前、ハイパーカー規定が導入されるFIA世界耐久選手権(WEC)とフォーミュラE選手権に関心を持っていると語っていたが、先週マヒンドラのシミュレーターでテストを行ったと伝えられており、電動フォーミュラへの転向の可能性が高まっている。

マグヌッセンはマクラーレンから解雇された事で、2015年に1年間のF1浪人生活を過ごして2016年にルノーに復帰した経験があるが、再びその道を歩むつもりは毛頭ないとの事で、サバティカル休暇を取る位であれば、他のカテゴリーに参戦したいという。

「レースに勝つ感覚が本当に恋しい。最近そんな事をよく考えるようになった」とマグヌッセンは語る。

「様々な種類のチームや人々と話をしている。F1では何が起こるかなんて誰にも分からない。何年もかけて僕が学んだのは、決して”絶対”と言ってはならないという事と、常にドアを開けておくべきだという事だ。まだF1でやれると感じているし、僕はまだドライバーとして成長している。(F1での)次のステージに進む準備ができているとも感じている」

残念ながらF1の来季のシートは殆ど残っていない。マグヌッセンは北米最高のオープン・ホイールとして君臨するインディカー・シリーズへの興味を認めるも、契約を勝ち取るのは簡単ではないと考えている。

「インディカーはずっと興味を持っていたシリーズだ」とマグヌッセンは語る。父親のヤン・マグヌッセンは1996年と1999年にインディカーの前身にあたるCARTに参戦していた。

「父は90年代にインディカーのドライバーだった。そのため小さい頃、僕は父と一緒にインディカーのレースに足を運んでいた。本当にカッコいいと思っていたし、いつか参戦してみたいと思っていた」

「でも、F1だけでなくモータースポーツ界全体が厳しい状況に見舞われているはずだから、良い契約を見つけるのは簡単じゃないだろうね。全く可能性がないと言うわけじゃないけど、少し難しいように見える」

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