複数の地元メディアによると、スペインの首都マドリードのF1カレンダー入りが来週、正式発表される。同地域でのF1グランプリは1981年以来、実に40年以上ぶりとなる。

マドリードのホセ・ルイス・マルティネス＝アルメイダ市長は、1月23日(火)に「マドリードにとってスポーツに関連した非常に良いニュース」が発表されるだろうと述べた。

マドリードでのスペインGP開催発表

また、マドリード自治州政府のイサベル・ディアス・アユソ首相は同じ日、「F1プロジェクトはマドリードのブランドに大きく貢献し、この地域に他の大きなプロジェクトを引き寄せるだろう」と語った。

マドリードでのF1開催計画は市議会や商工会議所による共同事業体、IFEMA（マドリード国際見本市）が主体となって進めている。すべてが民間資本で賄われる予定で、計画には見本市会場周辺を使った半都市型サーキットの建設が含まれている。

伝えられるところによると、マドリードでのグランプリは10年に及ぶ長期契約となる可能性がある。年間の経済効果は約4億ユーロと見積もられており、10年間では計40億ユーロ、約6,460億円以上が予想される。

2度のF1ワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソやカルロス・サインツの母国スペインでは現在、バルセロナ北部に位置するカタロニア・サーキットでレースが行われているが、現行契約は2026年で満了を迎える。

2026年か27年か。マドリードでのグランプリ復活の時期は定かでない。報道によると、バルセロナが持つ現行契約終了以前にマドリードがこれを引き継げるかどうかについて現在、カタロニア当局と交渉が進められているという。

バルセロナとマドリードが揃ってカレンダーに載る可能性も否定できないが、F1のステファノ・ドメニカリCEOは昨年、次世代規定が導入される2026年以降は原則として、ヨーロッパの同じ国で年に2回のレースが開催される事はないとの考えを示している。

スペインでは2008年から2012年まで、バルセロナと併せてバレンシアの市街地コースでヨーロッパGPが開催された。これはアロンソの活躍により国内でF1人気が高まった事が背景にあった。

マドリードで最後にF1レースが開催されたのは1981年のハラマ・サーキットだ。南スペインのヘレスでは1986年から1990年、そして1994年と1997年に開催された。バルセロナは1991年以降、スペインGPの舞台を務めている。

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