ザントフォールト・サーキットを走行する角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年8月25日(金) F1オランダGP FP1
Courtesy Of Red Bull Content Pool

赤旗経てフェルスタッペン最速、改良アルファタウリの角田裕毅はTOP10!アストン明暗 / F1オランダGP《FP1》結果とダイジェスト

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サマーブレイク明けの初戦、2023年F1世界選手権第14戦オランダGPが8月25日に開幕を迎え、母国2連覇中のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅(アルファタウリ)は9番手と、トップ10に食い込んだ。

週末の天候が不安視される金曜のザントフォールト・サーキットは晴天に恵まれ、日本時間19時30分からのオープニングセッションは気温20℃、路面温度30℃のドライコンディションでスタートした。

ザントフォールト・サーキットを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年8月25日(金) F1オランダGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

ザントフォールト・サーキットを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年8月25日(金) F1オランダGP FP1

ポイントリーダーのフェルスタッペンは昨年のポールタイムより2秒半遅い1分11秒852を刻み、地元観衆を前に完璧なスタートを切ったが、セッション終了後、ターン11でロックしてグラベルトラップに飛び出す場面があった。

シーズンを軌道に戻すべく新型フロアとディフューザーを含む大規模アップグレードパッケージを持ち込んだアストンマーチンは2台で明暗が別れた。

フェルナンド・アロンソは0.278秒差の2番手を刻みルイス・ハミルトン(メルセデス)を3番手に抑えるも、感染症を理由に前日のメディアデーを欠席したランス・ストロールは異音を訴えピットに帰還。パワーユニットのトラブルに見舞われ、2周を走ったのみでクルマを降りた。

公式タイヤサプライヤーのピレリは2番目に硬いレンジのC1からC3までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。各車まずはハードとミディアムを使って周回を重ね、開始30分を皮切りにソフトに履き替えた。

2戦連続のポイント獲得を狙う角田裕毅はエアロレイクを取り付け空力データを収集した後、開始30分を経て初めてタイム計測を実施。終盤に向けてソフトコンパウンドを装着し、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に僅差の9番手をマークした。僚友ダニエル・リカルドはコンマ24秒遅れの13番手につけた。

アルファタウリは空力効率の改善を目的とした改良型エンドプレートを持つアップグレード版リアウィングを持ち込んでいる。

ファンステージで観客の前に立つウィリアムズのローガン・サージェントとアレックス・アルボン、アルファタウリの角田裕毅とダニエル・リカルド、2023年8月25日(金) F1オランダGP(ザントフォールト)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ファンステージで観客の前に立つウィリアムズのローガン・サージェントとアレックス・アルボン、アルファタウリの角田裕毅とダニエル・リカルド、2023年8月25日(金) F1オランダGP(ザントフォールト)

雨による影響はなかったものの残り20分、2024年に向けて契約更新が発表されたばかりのハースのドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグがターン3でクラッシュを喫し、セッションは赤旗中断を余儀なくされた。3セットしかない新型フロントウイングの一つを失った。

アルピーヌ勢はエステバン・オコンがスロットルに問題を抱えながらも10番手を刻み、ピエール・ガスリーが12番手につけた。

フェラーリは年2回の若手起用義務を消化すべく、カルロス・サインツに代えてロバート・シュワルツマンを起用。チームの公式リザーブ・ドライバーはリアに苦戦し、トップタイムから3秒遅れの19番手でセッションを終えた。

同じSF-23をドライブしたシャルル・ルクレールはソフトでの計測を行わず16番手に留まった。ミディアム最上位は15番手のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)だった。

2回目のフリー走行は日本時間8月25日(金)23時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第14戦オランダGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:11.852 31
2 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:12.130 +0.278 22
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:12.225 +0.373 24
4 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:12.323 +0.471 27
5 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:12.447 +0.595 25
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:12.460 +0.608 22
7 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:12.617 +0.765 30
8 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:12.658 +0.806 21
9 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 1:12.749 +0.897 21
10 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:12.802 +0.950 29
11 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:12.813 +0.961 23
12 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:12.895 +1.043 30
13 3 ダニエル・リカルド アルファタウリ・ホンダRBPT 1:12.990 +1.138 26
14 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:13.322 +1.470 30
15 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:13.448 +1.596 30
16 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:13.519 +1.667 26
17 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:13.826 +1.974 20
18 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:14.023 +2.171 13
19 39 ロバート・シュワルツマン フェラーリ 1:14.803 +2.951 25
20 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 2

コンディション

天気晴れ
気温20℃
路面温度30℃

セッション概要

グランプリ名 F1オランダGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 ザントフォールト・サーキット
設立 1948年
全長 4307m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1オランダGP特集