ザントフォールト・サーキット空撮写真、ホームストレートからターン1に向かって
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F1オランダGP、ザントフォールト周辺封鎖の脅威…市が警察と協議

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地元当局による規制変更を経て、2023年8月25~27日に予定されているF1オランダGPが混乱に見舞われる可能性が浮上した。通行許可証を巡り地元タクシー会社が、周辺道路の封鎖を含む抗議活動を計画している。

蘭「Noordhollands Dagblad」によるとザントフォールト市は今年、サーキットへと繋がる道路の通行許可証を、住民および同自治体に所在がある企業に限定して発行する。この措置を受け、許可証が発行されなかった周辺地区のタクシー会社が反発した。

タクシー会社はサーキット周辺道路の封鎖を含めた抗議行動を検討している。蘭「RacingNews365」によると、約150名のタクシードライバーがデモに加わる可能性がある。

同国出身のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の活躍を背景に、2021年にF1カレンダーに復活したオランダGPは地元企業に大きな収益をもたらしてきた。タクシー会社は「最繁忙期」に客の送迎ができないという事態は「受け入れがたい」としている。

ウォルター・サンス市長によると今回の規制変更は、昨年のグランプリ期間中に一部タクシーが不正に通行許可証を取得して「多くの不都合な問題」を引き起こした事によるもので、ザントフォールト市は現在、抗議行動に備えて地元警察と協議している。

なお新型コロナによるパンデミックを経て、レッドブルやフェルスタッペン以外の海外からの多数のファンの来場が見込まれる今年のグランプリでは、発煙筒の使用や他の観戦者への迷惑行為の取り締まりが一層強化される。

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