ホンダF1 田辺TD「まるで鈴鹿にいるような感覚」地元の大声援受けフェルスタッペンが今季7度目のポール
大観衆がザントフォールト・サーキット全体をオレンジ色に染め上げる中、4日(土)に行われたF1第13戦オランダ予選では地元の英雄マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が今季7度目のポールポジションを獲得した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として入場制限が敷かれるも週末を通してサーキットは、36年ぶりのF1グランプリ開催に歓喜しフェルスタッペンの母国優勝に期待するファンの熱狂に包まれた。
土曜午後のスターティンググリッド争いを振り返ったホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、その圧倒的なサポートと雰囲気について「まるでホームの鈴鹿にいるかのような感覚」と説明した。
「今日はレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手が初の母国GPでの予選でホームの大観衆を前に、圧巻のパフォーマンスを持って見事ポールポジションを獲得してくれました」
「また、アルファタウリ・ホンダのガスリー選手も自身最高位タイとなる2列目4番グリッドを獲得と、こちらも素晴らしい結果になりました」
「チームメートの角田選手はセッションごとにペースを上げていきましたが、Q2最後のアタック中に赤旗中断となり、タイムを更新できなまあにQ2敗退が決まってしまい残念な結果となりました」
「またペレス選手についても、Q1の2回目のアタックがタイムアウトによりスタートできずQ1敗退の16番手と、望んでいたような結果にはなりませんでした」
「このサーキットでのオーバーテイクは難しいため、明日のレースでは良いスタートを切ることがとても大切です。また、今日のような赤旗やセーフティカーの可能性も大いにあり得ますので、あらゆる状況を視野に入れてチームと一緒に万全の準備を進めます」
「レースウイーク開始以降、ザントフォールト・サーキットの周りには多くのフェルスタッペン選手のファンが集まっています。オレンジに染まったスタンドからは大声援が送られ、私たちホンダのメンバーにとっては、まるでホームの鈴鹿にいるような感覚にもなります。その声に応えるためにも、明日はいい結果を得られればと思っています」
Pos | Driver | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|
1 | フェルスタッペン | 1:10.036 | 1:09.071 | 1:08.885 |
4 | ガスリー | 1:10.274 | 1:09.541 | 1:09.478 |
15 | 角田裕毅 | 1:10.462 | 1:11.314 | |
16 | ペレス | 1:10.530 |
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン、3番手にはバルテリ・ボッタスとメルセデス勢が続く結果となった。
2021年 F1オランダGP決勝レースは日本時間9月5日(日)22時にスタート。1周4,259mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。