2023年のFIA-F1世界選手権7戦モナコGP予選が5月27日(土)に行われ、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が1000分の84秒差で自身初となるモナコでのポールポジションを獲得した。角田裕毅（アルファタウリ）は驚異の9番手を刻み、今季2度目のQ3進出を果たした。

チェッカーまで残り80秒の時点でトップ6がコンマ2秒にひしめく大激戦となり、路面のインプルーブも合わさって最後の最後までタイムシートが激しく入れ替わる展開となった。

フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）は最後のアタックでシャルル・ルクレール（フェラーリ）を1000分の22秒上回る暫定ポールに浮上。暫定5番手のフェルスタッペンは最終ラップの第二セクター終了時点で0.204秒もの遅れを取っていたが、壁という壁に触れる限界ギリギリのラインで猛プッシュ。衝撃的な逆転ポールを掴み取った。

エステバン・オコン（アルピーヌ）は大金星の4番手を刻み、カルロス・サインツ（フェラーリ）を抑え込んだ。FP3でクラッシュを喫したルイス・ハミルトン（メルセデス）は6番手と挽回。ピエール・ガスリーが7番手に続き、アルピーヌはダブルQ3進出を果たした。

Q3進出の見通しは厳しいとしていた角田裕毅だが、9番手でQ2突破を果たすと、ランド・ノリス（マクラーレン）を10番手に従える大健闘の9番グリッドを持ち帰った。今季2度目のQ3進出となった。

予選Q1：ペレスがクラッシュ

モンテカルロ市街地コースでのスターティンググリッド争いは気温26℃、路面48℃のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリはハード（白色）にC3、ミディアム（黄色）にC4、ソフト（赤色）にC5コンパウンドを持ち込んだ。

Q1開始早々、ポール最有力候補の一人、セルジオ・ペレス（レッドブル）がサン・デボーテ（ターン1）でクラッシュ。車体左側をバリアに強打した。赤旗が振られ、時計の針は残り11分12秒で止められた。車両回収のためにクルマは空高く巻き上げられ、最強マシン、RB19Bのフロアがあらわとなった。

トップ通過はフェルスタッペン。角田裕毅は0.256秒遅れの2番手でQ2に駒を進めた。サインツとハミルトンは最後の計測ラップを前にノックアウトゾーンに沈んでいたが、それぞれ4番手と7番手で通過した。

ノックアウト

• ローガン・サージェント（ウィリアムズ）
• ケビン・マグヌッセン（ハース）
• ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）
• 周冠宇（アルファロメオ）
• セルジオ・ペレス（レッドブル）

予選Q2：角田裕毅、初のモナコQ3

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2。角田裕毅は1回目の計測ラップで、ヌーベルシケインへのブレーキングでタイヤスモークを上げてロックアップ。計測を中断してノータイムのままピットに戻り2セット目に履き替え、その後9番手を刻んで自身初のモナコQ3進出を果たした。

ノリスは暫定9番手につけていた終盤の計測ラップで左リアがバリアに衝突。ガレージに戻ったが、1000分の12秒差で僚友オスカー・ピアストリを抑えてQ2突破を決めた。

ノックアウト

• オスカー・ピアストリ（マクラーレン）
• ニック・デ・フリース（アルファタウリ）
• アレックス・アルボン（ウィリアムズ）
• ランス・ストロール（アストンマーチン）
• バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）

2023年F1モナコGPの決勝レースは日本時間5月28日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3,340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第7戦モナコGP予選リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1モナコGP特集