2023年F1第7戦モナコGPの3回目のフリー走行が5月27日(土)に行われ、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が1分12秒776を記録。FP2に続いて再びタイムシートのトップに立った。角田裕毅（アルファタウリ）は15番手でクルマを降りた。

2番手にはセルジオ・ペレスが続き、レッドブルが1-2体制を築いた。3番手にはランス・ストロール（アストンマーチン）、4番手にはカルロス・サインツ（フェラーリ）が続いたが、予選シムが行われたセッション終盤に走行が制限されるインシデントが相次いで発生。一部が真っ当なタイムを残していないため、予選に向けて序列を占う事は難しい。

グランプリ2日目を迎えた土曜のモナコは初日と同じ様に晴れ渡り、週末最後のプラクティスは気温28℃、路面45℃のドライコンディションでスタート。全20台が最後の調整のために1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで周回を重ねた。

モナコは1日を終えるとコースが開放されるため、毎朝、路面が完全にリセットされ”グリーン”となる。そのためセッション序盤は半数近くが走行を見合わせ、コース上が慌ただしくなったのは開始20分を過ぎての事だった。

フェラーリ勢はセットアップを誤った。シャルル・ルクレールとサインツは共に、プールサイドでアクセルを緩めなければならない状況だと報告。予選に向けて問題を解決できなければポール争いから外れる可能性が高い。

3年連続ポールの記録が懸かるルクレールは、ランド・ノリス（マクラーレン）に5番手を、ピエール・ガスリー（アルピーヌ）に6番手を許す7番手に留まった。

油圧系統の問題だろうか。エステバン・オコンはセッション開始10分、トンネル内でストップ。パワーがないと訴えながらピットに戻った。ただ、深刻なトラブルではなかったようで、18周を走り込んで9番手を刻み、アルピーヌは2台をトップ10に入れ込んだ。

3度の赤旗が振られた初日に続き、最終プラクティスでもセッションが中断されるアクシデントが発生した。

残り9分、ケビン・マグヌッセン（ハース）がポルティエ（ターン8）を前にストップ。クルマを降り、車両回収のためのバーチャル・セーフティーカー（VSC）が解除された直後、それは起きた。

セクター1を全体ベストを通過した直後にルイス・ハミルトン（メルセデス）がコーナーへの進入でリアを失い、修正を試みた結果、左フロントからミラボー（ターン5）のTECPROバリアに突き刺さった。赤旗が振られ、セッションはそのまま終了した。

レッドブルの対抗馬としての活躍が期待されるフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）は14番手とミッドフィールドに埋もれたが、このタイムはサン・デボーテ（ターン1）で派手にリアを滑らせた際のもので、ペースを正確に表しているわけではない。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1モナコGPの公式予選は、日本時間5月27日(土)23時からモンテカルロ市街地コースにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第7戦モナコGPフリー走行3（FP3）リザルト

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サーキット

F1モナコGP特集