マクラーレン、低速のモンテカルロに自信「バルセロナテストで手応えを得た」
伝統のモンテカルロ市街地コースでのレースに先立って、マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが抱負を語った。昨年はインディ500に参戦するアロンソに代わってジェンソン・バトンが1戦限りの復帰を果たしたが、バントーン共々リタイヤという結果に終わっている。
F1モナコGPに向けて
フェルナンド・アロンソ2年ぶりのモナコに興奮
久しぶりのモナコにとてもワクワクしているよ。昨年はインディ500に参戦していて出られなかったからね。インディでの経験は言うまでもなく最高だったけど、モナコでレースをするって事も本当に特別なんだ。ここはシーズンの中でも最も技術的に難しいサーキットの1つだ。78周を走り切るためには、高いスキルと集中力が要求されるし、天候を予測しトラフィックを切り抜け、適切な戦略を練る必要があるからね。
2年ぶりにモナコで走れることを楽しみにしているし、マシンがどのようなパフォーマンスを発揮するのかも興味深い。僕らは自分たちのパッケージの限界については分かっているつもりだ。低速のモナコでは他のサーキットとは全く異なる独特のセットアップが要求される。誰もがみな、マシンを合わせ込んで最大限のものを引き出す事を求められるんだ。
モナコは、各チーム間の性能差が収束する傾向にあるコースの1つだから、幾らか博打みたいなところがあるよね。スペインGPがそうだったけど、例え予選が良かったとしても、決勝でアクシデントの犠牲にならない保証はないし、物事が一変してしまう可能性もある。可能な限り土曜日に最大限の結果を出しておきつつ、できるだけ多くのポイントを獲得するために日曜のレースを全力で戦う必要がある。
ストフェル・バンドーンバルセロナテストで手応えを得た
モナコでは、たとえアクシデントに直接関与していなくても、セーフティカーの導入によって混乱に巻き込まれてしまう可能性があるんだ。ここは低速のトラックだから、いつも以上にドラマが起こり得る。予測不可能性こそがこのトラックをとても特別なものにしていると言えるね。
スペインでのテストでは、僕らがモナコで上手くやれそうだという手応えを掴むことができた。もちろん、モンテカルロは他とは異なる特徴を持つ非常に特殊なトラックだけど、学んだことに活かせるはずだし、引き続きパフォーマンス面でのステップアップを果たせればと思ってる。
スペインGPでは今年最初のリタイヤを強いられてしまった。もちろん望んでいた結果じゃないよ。でも既に調査を行っているし、再び同じ問題が起きないことを祈ってる。モナコは典型的な消耗戦になるから、可能な限りトラブルを回避する事が目標だよ。壁にぶつからない様にすることも大事だね!
2018年第6戦F1モナコGPは、日本時間5月24日(木)19時から始まるFP1で幕を開ける。他のグランプリとは異なり、初日フリー走行は木曜日の開催となるため注意されたい。舞台となるのはモンテカルロ市街地コース。
昨年のレースはフェラーリが強さを示し、キミ・ライコネンがポール、セバスチャン・ベッテルが2番手がスタート。不運なタイミングでのピットストップのために順位が入れ替わり、ベッテルが優勝、ライコネンが2位、3位表彰台にダニエル・リカルドが滑り込んだ。