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今週はマクラーレン・ホンダにとって特別な一週間になると語る長谷川祐介。同チームのフェルナンド・アロンソは、モナコGPを欠場し世界三大レースの一つであるインディ500に参戦、その代役は、惜しまれつつも昨年F1を退いたジェンソン・バトンが務める。
ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川は、F1モナコGPでの目標は「ダブルポイント獲得が可能なマシンを用意すること」だと語り、今シーズン初めて具体的なパフォーマンス目標に言及した。信頼性と性能不足に苦しむホンダワークスが今季これまでに発表してきた目標は「完走すること」「信頼性を確保すること」など、レース以前のステージ留まっていた。言葉選びに慎重な長谷川がこのような発言を公にするのには、かなりの自信があるものと推測される。
ホンダF1:モナコGPに向けての抱負
長谷川祐介
ホンダF1プロジェクト総責任者
「今週はマクラーレン・ホンダの全員にとって特別な1週間となります。我々は、F1界の至宝とも言うべきモナコGPだけでなく、インディ500でもレースを争う事になります。フェルナンドはインディに、そしてジェンソンはチームに戻ってきます。歴史あるモナコGPは、世界で最も伝説的なレースの一つであります。ここでのグランプリは毎年本当に素晴らしいものですし、チームにとってもドライバーとっても、そしてファンにとっても、モータースポーツのハイライトとも言うべきレースと言えるでしょう」
「私たちは2週間前のスペインGPで幾らかステップアップを果たしました。モナコはエンジンパワーはあまり必要としないサーキットですので、我々マクラーレン・ホンダにとって大きなチャンスとなる事を期待しています。ここではミスは許されませんし、非常にテクニカルなドライバーズ・サーキットですので、マシンのセットアップと予選が鍵を握ることになるでしょう」
「我々には、F1モナコでの優勝経験を持つ世界王者のジェンソンと、GP2でモナコを勝っているストフェルの2人のドライバーがいます。我々の目標は、攻め続け前進する事、そして、ポイント獲得が可能な競争力のあるマシンを2人に与える事です」
ファンにとっては期待しては裏切られ…の連続だった今シーズンであるが、モナコに関しては少なからず良い結果が期待できそうな雰囲気である。F1モナコGPは5月25日(木)17:00からのフリー走行で幕を開ける。