トロロッソ、今季3度目の入賞に手応え「戦略とマシンの速さ、ガスリーの卓越した走りの賜物」
5月27日(日)に行われた第6戦F1モナコGP決勝レースで第4戦アゼルバイジャン以来の入賞を果たしたトロロッソ・ホンダ。チーム代表を務めるフランツ・トストは週末全体を振り「戦略とマシンの速さ、そしてガスリーの卓越した走りが噛み合った結果」と笑みを浮かべた。
日曜のモンテカルロ上空はスタートが近づくにつれ雲が厚くなり、時折り小雨が路面を濡らしたものの、終始ドライコンディションでのレースとなった。
予選10番手のピエール・ガスリーは5列目からスタート。前車との差を詰めながら周回を重ね、タイヤマネジメントでピットインを引き延ばしポジションを上げていった。
残り15周のレース終盤、背後から迫る後続車との激しいバトルを制したガスリーは7番手を守りきり、78周のチェッカーフラッグを受け、自身2度目の入賞を果たした。
予選16番手のブレンドン・ハートレーは、ライバルのグリッド降格ペナルティの恩恵を受け15番手からスタート。蹴り出しは良かったものの、スタート直後に他車と接触しフロントウイングにダメージを負った。
レース中盤には11番手を走行していたものの、終盤の72周目にトンネル出口からシケインに入るところで後続のシャルル・ルクレール(Sauber)に追突されリタイアを喫した。
F1モナコGP決勝を終えて
フランツ・トストチーム代表
まず初めに、素晴らしい勝利を遂げたレッドブル・レーシングを祝福したい!ダニエル(リカルド)は誰よりも素晴らしい走りをしていた。優勝に相応しいよ。レッドブルとダニエルが伝統のモナコで勝利を手にした事をうれしく思う。
我々は木曜日から非常に速さがあり手応えを感じていたのだが、残念なことに予選ではパッケージのポテンシャルを引き出しきれなかった。だが、重要なのはレースだ。ピエールはレース序盤からうまくタイヤをマネジメントし、7位フィニッシュという素晴らしいレースを見せてくれた。
モナコでのF1初レースにも関わらず、それを感じさせない卓越したタイヤマネージメントをみせてくれたおかげで、ハイパーソフトタイヤで長く走る事ができた。戦略面も大成功だった。ピットインをかなり遅めにしたおかげで、7位にポジションアップできた。
ブレンドンはポイント獲得まであと一歩というところまで近づいていたものの、ルクレールに背後から追突されリタイアとなってしまい残念だ。次戦のカナダGPでも今回と同じようなパフォーマンスが発揮できるよう、チーム一丸となって作業を続けていくつもりだ。
65回目の開催を迎えた2018年F1世界選手権第6戦モナコGP決勝レースは、ダニエル・リカルド(Red Bull)が悲願のモナコウィナーに輝き、2位表彰台にはセバスチャン・ベッテル(Ferrari)、3位にはルイス・ハミルトン(Mercedes)が滑り込んだ。