自身初のF1モナコGP予選Q3進出を果たしてインタビューで笑顔を浮かべる角田裕毅(アルファタウリ)、2023年5月27日モンテカルロ市街地コースにて
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角田裕毅、”予想外”のモンテカルロ初Q3「間違いなく特別!」”メガ”の称賛に笑み

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Q2敗退を予想しながらも、角田裕毅(アルファタウリ)は驚きのラップを重ね、3回目の挑戦で自身初となるF1モナコGPでの予選Q3進出を果たした。曰くそれは「間違いなく特別」なセッションとなった。

開幕から一夜明け、予選を前にした最終プラクティスでは15番手と、厳しいグリッド争いが予想されたものの、角田裕毅は最速マックス・フェルスタッペン(レッドブル)から0.256秒遅れの2番手でQ1を突破。一気にギアを上げた。

バリア接触スレスレのラインを攻める角田裕毅(アルファタウリ)、2023年5月27日F1モナコGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

バリア接触スレスレのラインを攻める角田裕毅(アルファタウリ)、2023年5月27日F1モナコGP予選

Q2では、1回目の計測ラップのヌーベル・シケインでタイヤスモークを上げロックアップ。ノータイムのままピットに戻る劣勢に追いやられたが、2セット目の1回目のランで暫定7番手に浮上。9番手で最終ラウンドに駒を進めた。

Q3では最後のアタックで自己ベストをコンマ15秒塗り替える1分12秒082をマーク。ランド・ノリス(マクラーレン)を退け、大健闘の9番グリッドを持ち帰った。今季2度目のQ3進出となった。

ヘルメットを脱ぎインタビューに応じた角田裕毅は「予選を通して終始メガ(想像を絶するような走り)でした」と称賛の言葉をかけられると「ありがとう」と笑みを浮かべ、「満足してますか?」と問われると「ええ、もちろんです」と答えた。

「そもそもQ3に行けるとは思ってもみませんでした。こんなに凄いクルマを用意してくれるなんて、チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれました」

「それに、モナコでQ3に進むのは今回が初めてですし、超楽しかったです。間違いなく特別ですね」

アルファタウリAT04をドライブする角田裕毅(アルファタウリ)、2023年5月27日F1モナコGP FP3Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリAT04をドライブする角田裕毅(アルファタウリ)、2023年5月27日F1モナコGP FP3

開幕5戦で一貫して10位争いを続けるなど、2023年シーズンの角田裕毅は絶好のコンディションを維持している。当然、レースでは今季3回目の入賞が期待される。

「いつものように全てを出し切るだけです。このチャンスを最大限に活かしてポイントを獲得できればと思っています」と角田裕毅は付け加えた。

アルファタウリは今回、待望の新型フロアに加えてディフューザーやサイドポッド・インレット、エンジンカバーにアップデートを投入。もう1台のAT04を駆るニック・デ・フリースも12番手と、効果の程はまだ判断できないが、揃って好成績を収めた。

テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「あまり多くを語ることはできないが、クルマの挙動は良く、期待に近いと言えるだろう」と述べ、アップグレードに一定の手応えを得たとして、決勝に向けては「ポジションを守り切りポイントを持ち帰りたい」と語った。


2023年F1モナコGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。最前列2番グリッドにはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が並ぶ。角田裕毅(アルファタウリ)は9番グリッドから入賞を狙う。

決勝レースは日本時間5月28日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3,340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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