ホンダF1、上位に3台並べるも課題…角田裕毅は接触で走行失う「土曜以降に挽回して欲しい」と田辺TD
ホンダF1エンジン勢は2年ぶりの開催を迎えた伝統のモナコGP初日に、セルジオ・ペレスがFP1で最速を刻むなどトップ4に3台を並べたが、続くFP2ではフェラーリ勢の躍進の影響もあり後退。最高位はマックス・フェルスタッペンの4番手と、セットアップ面に課題を抱えた。
2年ぶりのF1開催となったモンテカルロ市街地コースでの週末初日。FP1ではペレスがソフトタイヤでトップタイムをマーク。2番手カルロス・サインツ(フェラーリ)をコンマ1秒差で退け、3番手にはミディアムを履いたマックス・フェルスタッペンが、4番手にはピエール・ガスリーが続いた。
グリッドに付く20名の中で唯一、モナコでの走行経験がない角田裕毅も早い段階からペースを上げ、9番手でFP1を終えたが、午後のFP2では洗礼を受ける事となった。
角田裕毅はプールサイド・シケインの出口でガードレールに接触。修復叶わず走行僅か11周の最後尾20番手に終わった。その他のホンダパワーユニット勢3台はトップ8に入ったものの、最上位はルイス・ハミルトン(メルセデス)に0.007秒遅れで続いたフェルスタッペンの4番手と、トップ2をフェラーリ勢が占めた。
順位 | ドライバー | タイム | 差 | 周 |
---|---|---|---|---|
4 | フェルスタッペン | 1:12.081 | +0.397 | 27 |
7 | ガスリー | 1:12.498 | +0.814 | 28 |
8 | ペレス | 1:12.708 | +1.024 | 24 |
20 | 角田裕毅 | 1:14.829 | +3.145 | 11 |
伝統に則り、金曜日は一日オフ。決勝レースのリザルトを決定づける土曜の予選に向け、各チームはこの時間を使って調整に取り組む事になる。
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは角田裕毅について、金曜の休息日を使って「じっくり今日の走りのデータを見直して、土曜以降に挽回して欲しい」とエールを贈った。
Honda:F1モナコGP初日
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
モナコGP初日はパワーユニットとしてはトラブルなく順調な一日となりました。
2年ぶりのモナコGP、かつ今季用の新しいPUでの走行初日ということで、今日は基本的な機能確認と合わせてPUの設定データを変更しながら様々なデータを集めました。
まだ木曜ではありますが、P1ではトップ10に4台、P2でも3台が入り、悪くない結果だと捉えていますが、これまでのレースと同様に非常に僅差の戦いになると想定しています。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田選手は、P2途中でガードレールに接触したことでマシンに若干ダメージを負ってしまい、残念ながらセッションを途中で切り上げる事になり、初走行となるモナコで貴重なプラクティスの時間を失う結果となりました。
モナコGPは独特のスケジュールのため、明日の金曜は走行がありませんので、じっくりと今日の走りのデータを見直して土曜以降に挽回して欲しいと思います。
我々としてもモナコならではのこの時間を有効に使って、土曜の予選とその後のレースに向けて準備を進めていきます。
初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール。2番手にはカルロス・サインツが続きフェラーリがタイムシート最上部を占拠した。3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)という結果となった。
F1モナコグランプリ3回目のフリー走行は休息日の金曜を経て、日本時間5月22日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンテカルロ市街地コースで開催される。