ミック・シューマッハ、父ミハエルの背中を追い FIA欧州F3選手権のチャンピオンを獲得!
7度のF1ワールドチャンピオン、皇帝ミハエル・シューマッハの息子ミック(19歳)が、10月13日に開催されたFIA F3ヨーロッパ選手権の最終戦ホッケンハイムのレース2で2位フィニッシュを果たし、2019年シーズンのチャンピオンに輝いた。
レース1では、序盤にチームメイトのマーカス・アームストロングと接触。12位でフィニッシュしノーポイントに終わったものの、続くレース2では2位表彰台を獲得。選手権で2番手につけていたダン・ティクタムが15番手に終わった事で、347ポイントを獲得したミックのタイトルが確定した。
「ちょっと信じられない感じだよ。めちゃくちゃ嬉しい。今言える事は、この信じられないようなシーズンを通して僕をサポートし続けてくれたチームの皆に感謝してるって事だけだ」
「このような経験が出来た事を心から感謝してる。夢を追いかけて素晴らしいチームと出会い、こうして念願のタイトルを獲得する事が出来た。本当に嬉しいよ!」
今年プレマ・セオドール・レーシングから2シーズン目のF3選手権に挑んだシューマッハは、第5戦スパ・フランコルシャンのレース3で初優勝を獲得すると、続くシルバーストンとミサノで立て続けに勝利。第8戦ニュルブルクリンクでは3レース全勝を挙げて、ポールポジション7回、優勝8回、ポディウム13回を獲得。父ミハエルから受け継いだ皇帝のDNAを覚醒させた。
父ミハエル・シューマッハは21歳の時(1990年)に、母国ドイツのF3選手権でシリーズを制覇。息子ミックは父の背中を追い、また一歩キャリアを前進させた。
タイトル獲得によってミックは、F1参戦に必要とされるスーパーライセンスポイントの要件を満たす事となるが、シューマッハ家はミックの早期F1昇格を望んでおらず、来年はFIA F2にステップアップするものとみられている。
過去に欧州F3を制しF1へとステップアップしたドライバーは、ルイス・ハミルトンやジュール・ビアンキ、ニコ・ヒュルケンベルグやエステバン・オコンなど数知れない。