レッドブル、皇帝実子ミック・シューマッハのトロロッソ・ホンダ起用の可能性を否定
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ミック・シューマッハが2019年のトロロッソ・ホンダの候補であるとの噂を否定した。7度のF1ワールドチャンピオン、皇帝ミハエルの息子ミックは、今年ヨーロッパF3選手権で2シーズン目を迎え、チャンピオンシップ争いを繰り広げている。
ミックは第5戦スパ・フランコルシャンのレース3で初優勝を挙げた後、第6戦シルバーストンのレース2、第7戦ミサノのレース1で立て続けに勝利。そして、先日開催された第8戦ニュルブルクリンクで3レース全勝の快挙を達成し、ポイントリーダーのダン・ティクタムに3ポイント差まで迫り、残り2ラウンドでの逆転タイトルの可能性を掴み取った。
この活躍を受けて、一部欧州メディアが来季トロロッソ・ホンダの候補者リストの中にミックの名前があると予想。シューマッハの名がF1世界選手権にカムバックする可能性を報じた。選手権を3位以内で終えた場合、ミックはF1参戦に必要なスーパーライセンスポイントを手にする事ができる。
だが、スクーデリア・トロロッソのドライバーラインナップに大きな影響力を持つマルコは、Auto Bildを通じてこの噂を否定。コンタクトすら取っていないと明かした。
「彼は我々の候補者リストには載っていないし、接触すらしていない」
ピエール・ガスリーがレッドブル移籍を決めた事で、来シーズンのトロロッソ・ホンダのシートには最低一つの空きがある状態となっており、ダニール・クビアトやエステバン・オコン、セバスチャン・ブエミやジャン=エリック・ベルニュ等、数多くの名前が話題に上がっている。
来季F1デビューの可能性がない場合、ミックは上位カテゴリのFIA F2選手権に転向するものとみられている。仮にこの勢いでF3タイトルを獲得した場合、いずれかの自動車メーカーがジュニアドライバーとしてミックの獲得に動くは必至。激しい争奪戦を期待したい。