ストフェル・バンドーン、エルマノス・ロドリゲスのガレージにてcopyright Mclaren

トロロッソ・ホンダに対して、放出したバンドーンの起用を勧めるマクラーレン「F1に相応しい才能」

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マクラーレンは、今季限りでストフェル・バンドーンとの契約を打ち切り放出する決定を下したものの、CEOを務めるザク・ブラウンはバンドーンの才能はF1に留まるに相応しいとして、ライバルであるトロロッソ・ホンダに起用を勧めている。

バンドーンに代えてランド・ノリス昇格を発表した翌9月4日にブラウンCEOは、バンドーンは実力が伴わないのではなく低迷するマクラーレンの犠牲になっただけだとの認識を示し、ホンダエンジンを搭載するスクーデリア・トロロッソにシートの提供を呼びかけた。

「ストフェルはF1に相応しい才能を備えたドライバーだと考えている。トロロッソには2つのシートが空いているようだが、私だったら躊躇なくストフェルを起用するよ」

バンドーンは昨年にF1フル参戦デビューを果たしたものの、ホンダエンジンの信頼性不足のためにまともに走る機会を得られず、テストやフリー走行では長い時間をガレージ内で過ごす事となり、ルーキーとしては致命的なシーズンを過ごした。ルノーエンジンを搭載した2年目は、シャシーの性能不足と原因不明のダウンフォース不足のために才能を発揮できず、評価を下げる事となった。

「鮮烈なデビューを果たしたバーレーンGPを除けば、ストフェルのルーキーイヤーはコースに出る度に走行できないという厳しい1年だった。F1に対応するための十分なチャンスがあったかと問われれば微妙だ」

チームメイトが現役最強と称されるフェルナンド・アロンソである事も、バンドーンへの低評価に拍車をかけた。経験豊富な2度のF1ワールドチャンピオンは、マシンへの適応能力を高く評価されており、パフォーマンスに劣るMCL33からその実力以上の速さを引き出してみせたため、相対的にバンドーンの評価が下落する事となった。

「ここ2年間の我々のマシンには全くパフォーマンスがない。非常に多くの経験を持つフェルナンドであれば、マシンが劣っていても上手く適応することができるが、ストフェルはそうではなかった。にも関わらず、彼はフェルナンドかなり拮抗していたし、フェルナンド自身が語っていたように、そのギャップは過去のチームメイトと比べても遥かに小さい」

アロンソはフェラーリ時代の対チームメイトバトルでの成績に触れて、当時チームメイトであったキミ・ライコネンと自身のラップタイム差は、ストフェルとのそれと比べて大きかったと指摘。11歳年下のチームメイトを擁護している。

ブラウンは、バンドーンのF1残留に向けて他のチームへの働きかけを行っていくと同時に、仮にF1でのシートが得られない場合、マクラーレンが参戦する他のカテゴリでの登用も検討していると明かした。

トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーのレッドブル昇格が決定している他、ブレンドン・ハートレーの去就が不透明な状況となっており、最低1つのシートに空きが出る。人事権を持つレッドブルは、ダニール・クビアトやエステバン・オコンといったドライバーの起用を検討しているが、急いでラインナップを確定させる意志はないとしている。