
波乱の4台DNF、アントネッリ3連勝で史上初快挙「始まりに過ぎない」ホンダ初W完走 / F1マイアミGP 2026《決勝》結果と詳報
2026年F1第4戦マイアミGPの決勝が現地5月3日(日)、マイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、4台がリタイアする波乱を経て、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が3戦連続となるポール・トゥ・ウインを飾った。
ランド・ノリスが3.264秒差の2位、オスカー・ピアストリが23.828秒差の3位でチェッカーフラッグを受けた。マクラーレンはスプリントに続き、2台そろってトップ3フィニッシュを果たした。
アストンマーティン・ホンダは初のダブル完走を成し遂げた。フェルナンド・アロンソは15位、ランス・ストロールは17位でフィニッシュした。
天候リスクを受け開始時刻が3時間前倒しされたことで、レース中盤に一時的な降雨はあったものの、懸念された赤旗中断はなく、規定周回数57周を消化した。
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薄暗い雲に覆われたマイアミ・インターナショナル・オートドローム、2026年5月3日F1マイアミGP決勝レース
初ポールから3戦連続のPP制覇
この日の勝利によってアントネッリは、選手権争いでのリードを20ポイントに拡大した。さらに、キャリア初のポールポジション獲得から3戦連続でポール・トゥ・ウインを果たした史上初のドライバーという称号を手にした。
キャリア2年目のシーズンの開幕序盤でのこの歴史的な勝利について、アントネッリはこう語った。
「これは始まりに過ぎない。道のりはまだ長い。懸命に取り組み最高の仕事をしてくれているチームの存在なしに、僕はここにいない。だからチームと家族に感謝したい。今はこの勝利を楽しんで、その後、また頑張るつもりだ」
スタートタイヤは、フロア規定違反を受けパワーユニットを交換し、ピットレーンスタートを命じられたアイザック・ハジャー(レッドブル)のみがハードを選択。他の全車はミディアムを履いた。事前の予想通り、1ストップ戦略が主流となった。
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観客に手を振る2位ランド・ノリス(マクラーレン)、優勝トロフィーを手に持つアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、笑顔の3位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2026年5月3日F1マイアミGP決勝レース(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
波乱の幕開けと首位交代劇
レースはオープニングラップから波乱の展開を迎えた。
スタート直後、フェラーリは今回も俊足を生かして猛ダッシュを決めた。ポールシッターのアントネッリは再び発進で遅れを取り、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がターン2でトップに立った。
最前列2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はトップ争いに食らいついたものの、ルクレールとの接近戦の最中に体勢を崩してターン2でスピン。これにより、10番手に後退した。
WHAT. A. SAVE.
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— Formula 1 (@F1) May 3, 2026
ルイス・ハミルトン(フェラーリ)も、1周目にフランコ・コラピント(アルピーヌ)とブレーキング中に接触した。この接触により、以降はダウンフォース不足の状態でのバトルを強いられることとなった。
6周目の連続クラッシュでSC
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リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)との接触により横転するピエール・ガスリー(アルピーヌ)、2026年5月3日F1マイアミGP決勝レース(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
レースは6周目、立て続けに2件のクラッシュが発生し、セーフティーカー(SC)が導入される波乱に発展した。最初の事故はターン17で発生。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)が横転する事態となった。
リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)がロックアップし、ガスリーの左リアに接触したことで、ガスリーのマシンの右半分がバリアに乗り上げる形となった。
幸いにも、ガスリーに深刻な怪我はなかった。ローソンはガスリーとのクラッシュでマシンにダメージを負い、ガレージにマシンを入れてリタイアした。
その後方では、ハジャーがシケインに進入する際にミスを犯し、イン側のウォールに接触。その後、アウト側のウォールに衝突した。
予選失格後のパワーユニット交換によりピットレーンからスタートしていたハジャーにとって、悪夢のような週末は最悪の形で終わりを迎えた。あまりの悔しさからステアリングを叩く姿が映された。
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単独クラッシュを喫し、ステアリングを叩きフラストレーションをあらわにするアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)、2026年5月3日F1マイアミGP決勝レース(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
雨雲接近で分かれた勝敗
徐々に雨雲が会場に近づく中、ジョージ・ラッセル(メルセデス)は22周目に先陣を切ってハードタイヤに交換した。その翌周にルクレールもピットに動いた。だが、タイヤ交換作業が遅れたことで、ラッセルにアンダーカットを許した。
ルクレールは無線を通して「なぜピットインさせたんだ? 雨はいつ降るんだ?」と判断への疑問を呈し、「次に判断を下す時は、僕にも相談してくれ」と苛立ちをにじませた。ルクレールはラッセルに順位を奪われただけでなく、トラフィックに前進を阻まれた。
26周目、一時的に軽い雨が路面を濡らしたが、インターミディエイトタイヤが必要なほど雨量は多くなかった。
4番手からスタートしたノリスは、SC解除の2周目にルクレールを攻略し、レースをリードするも、26周目に歯車が狂う。
2番手を走行していたアントネッリが先行してピットインし、ノリスは翌周にカウンターを打ったが、僅差で及ばずアントネッリにアンダーカットを許した。
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アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)をリードするランド・ノリス(マクラーレン)、2026年5月3日F1マイアミGP決勝レース(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
レース後、ノリスはこう語った。
「先にピットに入るべきだった。キミはいい仕事をした。メルセデスとキミには脱帽だ。彼らはいいレースをした」
「ここマイアミで勝利を逃したのは悔しい。今日は勝てたはずだ。でも結局のところ、彼を抜くだけのペースはなかった。だから受け止めるしかない。それでも全体としてはポジティブな週末だった」
最終盤の混乱と超ロングスティント
波乱のレーススタートに続き、レース最終盤も混乱の展開となった。
残り2周、ピアストリがブレーキングでルクレールを攻略し、3番手に浮上した。その後ルクレールは反撃を試みるも、最終周のターン3で痛恨の360度スピンを喫した。
ルクレールは壁際に接触したが、幸いにもリタイアは免れた。だが、ダメージを抱えて「右コーナーを適切に曲がれない」となり失速。ラスト2つ目のコーナーでラッセルに追い抜かれた。
さらにフィニッシュラインへ向かう最後の加速でフェルスタッペンにも順位を奪われた。最終盤のわずか2周の間に、ルクレールは3位から6位まで順位を落とすこととなった。
マシントラブルが起因となり、最終周では複数回にわたりコース外走行を繰り返した。その結果、レース後にドライブスルー・ペナルティの処分が下され、レースタイムへの20秒加算で8位に降格した。
A final lap Charles Leclerc will not want to relive in a hurry! 😱💨#F1 #MiamiGP pic.twitter.com/Ap2FgJtuna
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フェルスタッペンの追い上げも見応えがあった。SC導入を機に唯一ピットインし、16番手に後退した4度の王者は、残り51周の超ロングスティントに臨んだ。徐々に順位を上げると、29周目、ピアストリのピットストップに伴い、一時はラップリーダーに躍り出た。
その後、新品タイヤに履き替えたばかりのアントネッリとノリスに立て続けに追い抜かれたが、残り10周時点で表彰台圏内をキープ。だが、40周以上使い続けたハードタイヤではなすすべもなく、ピアストリとラッセルに追い抜きを許し、5位でフィニッシュした。
ピットストップ後のコースインの際に、白線を跨いだ件でレース後に5秒ペナルティを受けたが、ルクレールの降格により5位の座を維持した。
ハミルトンは1周目の接触によるダウンフォース不足を抱えたまま、チームメイトのルクレールに続く7位でフィニッシュ(最終6位)した。コラピントはキュリア最高の7位入賞を果たしてアルピーヌにポイントを持ち帰った。
ウィリアムズ勢はダブルポイントを獲得した。カルロス・サインツは9位、1周目に誰よりも多い5ポジションアップを果たしたアレックス・アルボンは10位でフィニッシュした。
ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は1周目を終えてピットストップを行い、フロントウイングを交換。エンジンのオーバーヒートが引き金となり、SC導入のタイミングでマシンをガレージに入れた。
バルテリ・ボッタス(キャデラック)はピットレーンで制限速度を超過し、ドライブスルー・ペナルティを受けて最下位でチェッカーフラッグを受けた。
タイヤ戦略
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F1マイアミGP決勝での各車のタイヤ戦略と順位、2026年5月3日(日) マイアミ・インターナショナル・オートドローム
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.
F1マイアミGP決勝でのコンパウンド別最速ラップと最多周回、2026年5月3日(日) マイアミ・インターナショナル・オートドローム
2026年F1第4戦 マイアミGP 決勝リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 57 | 1:33:19.273 | 25 |
| 2 | 1 | ノリス | マクラーレン | 57 | +3.264s | 18 |
| 3 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 57 | +27.092s | 15 |
| 4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 57 | +43.051s | 12 |
| 5 | 3 | フェルスタッペン | レッドブル | 57 | +48.949s | 10 |
| 6 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 57 | +53.753s | 8 |
| 7 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 57 | +61.871s | 6 |
| 8 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 57 | +64.245s | 4 |
| 9 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 57 | +82.072s | 2 |
| 10 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 57 | +90.972s | 1 |
| 11 | 87 | ベアマン | ハース | 56 | +1 lap | 0 |
| 12 | 5 | ボルトレート | アウディ | 56 | +1 lap | 0 |
| 13 | 31 | オコン | ハース | 56 | +1 lap | 0 |
| 14 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 56 | +1 lap | 0 |
| 15 | 14 | アロンソ | アストンマーティン | 56 | +1 lap | 0 |
| 16 | 11 | ペレス | キャデラック | 56 | +1 lap | 0 |
| 17 | 18 | ストロール | アストンマーティン | 56 | +1 lap | 0 |
| 18 | 77 | ボッタス | キャデラック | 55 | +2 laps | 0 |
| NC | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 7 | DNF | 0 |
| NC | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 6 | DNF | 0 |
| NC | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 4 | DNF | 0 |
| NC | 6 | ハジャー | レッドブル | 4 | DNF | 0 |
コンディション
| 天気 | 曇り |
|---|---|
| 気温 | 28℃ |
| 路面温度 | 36℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1マイアミGP |
|---|---|
| レース種別 | 決勝 |
| レース開始日時 |
サーキット
| 名称 | マイアミ・インターナショナル・オートドローム |
|---|---|
| 設立 | 2022年 |
| 全長 | 5412m |
| コーナー数 | 19 |
| 周回方向 | 反時計回り |