レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレス、2022年4月22日F1エミリア・ロマーニャGPにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1マイアミでの好結果の鍵は「ダウンフォースレベルの選択」にあり、とセルジオ・ペレス

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レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは2022年FIA-F1世界選手権第5戦マイアミGPで好パフォーマンスを発揮するためには、適切なダウンフォース・レベルを選択する事が重要だと考えている。

マイアミ・インターナショナル・オートドロームは全体として、低速コーナーの後にストレートが続くレイアウトが特徴的で、コーナー出口における低速トラクションが重要だが、各セクターの特徴はバラバラだ。

経験豊富な32歳のメキシコ人ドライバーはアメリカでの第1レースを前にチームのシミュレーターで事前にコースを走行した事を明らかにし、セットアップ面での一番の課題はダウンフォースレベルの選択だと指摘した。

「シミュレーターで新しいサーキットを試してみたけど楽しかったよ」とペレス。

「幾つかロングストレートがあるし、レースをするにはもってこいの場所だと思う。どのチームにとっても、適切なダウンフォースレベルを選択することが一番の課題になるだろうね」

高速コーナーが続く序盤はライドハイトを高くしてダウンフォースを高め、ロングストレートではドラッグを抑え、そしてツイスティなターン11~16ではライドハイトを低くしてダウンフォースを高めに設定したい。つまりマイアミではセットアップ面で妥協が必要で、どのセクションに優先順位を置くか、どうするのが最もラップタイムを稼げるかを考える必要がある。

マイアミ・インターナショナル・オートドローム(F1マイアミGP)のコースレイアウト図とDRSゾーン

マイアミ・インターナショナル・オートドローム(F1マイアミGP)のコースレイアウト図とDRSゾーン

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)があるオースティンよりは遠いものの、フロリダ半島南東の先端に位置するマイアミもまた、メキシコから近い場所にあり、ペレスは母国ファンからのサポートを期待している。

「アメリカ国内でのレースがカレンダーに増え続けている状況は素晴らしいことだし、マイアミでのレースを楽しみにしてる。F1にとっても魅力的なマーケットだしね」

「僕にとってアメリカは故郷から近い場所にある国だ。いつかは住むことになるかもね! レースにはラテンアメリカやメキシコの人々がたくさん応援に駆けつけてくれるだろうし、チームにとってはコースの内外を問わず、重要なレースになると思う」

「この手の多忙な週末は様々な面でマネジメントが難しいけど、マックス(フェルスタッペン)と僕がドライビングに集中できるようチームは素晴らしい仕事をしてくれている」

「毎戦に渡ってポールポジションと表彰台を懸けて戦えている事が大きなモチベーションになっている。僕としては兎に角、毎戦、より良い結果を求めて頑張るだけだ。マイアミで何ができるのか楽しみだよ」

アメリカ・ニューヨークの市街地を2011年型レッドブルF1マシン「RB7」で走行するセルジオ・ペレス、2021年10月10日Courtesy Of Red Bull Content Pool

アメリカ・ニューヨークの市街地を2011年型レッドブルF1マシン「RB7」で走行するセルジオ・ペレス、2021年10月10日


マイアミGPの舞台となるのは、1周5,412m、全19コーナーを有するマイアミ・インターナショナル・オートドローム。3本のストレートにも関わらずエンジン全開率は56%(ラップタイムにおける割合)に留まる見通しで、カレンダーの中では低い部類に入る。

F1マイアミGPは、日本時間5月6日(金)27時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

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