大差で最速、レッドブルが先行「悪くない」とホーナー…角田も上位でホンダ全車TOP8 / F1メキシコGP《FP2》結果とダイジェスト
2021 F1第18戦メキシコGP金曜2回目のフリー走行が現地11月6日に開催され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分17秒301のトップタイムを記録した。
12点差で選手権をリードするオランダ人ドライバーは第2・3セクターでチームメイトを含めた他を圧倒し、後続のメルセデス勢にコンマ4秒以上の大差をつけて初日をトップで締め括った。
2番手タイムを刻んだのはバルテリ・ボッタス。僚友ルイス・ハミルトンを1000分の85秒差で3番手に抑えた。フェルスタッペンと同じRB16Bを駆る母国レースのセルジオ・ペレスは、ハミルトンに1000分の61秒届かず4番手でヘルメットを脱いだ。
ハミルトンはFP1に続いてターン1で派手にタイヤをロックアップさせ、更にはダブルイエローによるタイム抹消を受けるなど、流れに乗り切れていない。
また、そのステアリング操作は慌ただしく、クルマの挙動を見てもメルセデスは最適なセットアップを見いだせていないように見える。今夜、本拠ブラックリーで徹夜の作業が続けられるのは必至だ。
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は「2人ともが各々の好みのセットアップを見つけ始めている。ショートランもロングランも上手くいった」と初日を振り返った。
「メルセデスはまだ少しポケットに隠し持っていると思う。彼らはポテンシャルをフルに発揮していないと思うが、自分たちの事に関して言えば悪くない一日だったと思う」
FP1に引き続き、午後の現地メキシコシティも日差しに恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温21.8℃、路面42℃のドライコンディションでスタートした。
FP1では砂埃が激しく舞い上がる程、路面条件が悪く、幾つものマシンがコントロールに苦戦。ペレスとシャルル・ルクレール(フェラーリ)が最終コーナーでリアをバリアに衝突させた。
60分間の走行を経て幾らか路面にラバーが載って改善したものの、場所によっては依然として滑りやすい状況が続いた。
ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)は先の2人と同じ様に最終コーナーでコントロールを失う場面もあったが、幸いにも接触に至ることはなく、18番手でヘルメットを脱いだ。
僚友ジョージ・ラッセルは開始15分を過ぎたところでギアボックスの不調を訴えた。結局ハードタイヤでの2周を終えたのみでガレージにクルマを収め、その後はピットウォールで僚友ニコラス・ラティフィの走りを見守った。チームはセッションの残りを2日目に向けてのギアボックス載せ替え作業に費やした。
Looks like George's FP2 is over 😖
The Williams engineers are working hard to fix the gearbox problem #MexicoGP 🇲🇽 #F1 pic.twitter.com/ijs7kvx1Ks
— Formula 1 (@F1) November 5, 2021
同じ様にダニエル・リカルド(マクラーレン)もギアボックスに問題を抱え、7周の走行でセッションを切り上げざるを得なかった。
コンストラクターズ選手権3位を争うライバルのフェラーリはカルロス・サインツが5番手、ルクレールが7番手と揃って上位に食い込んだ。対するマクラーレンはランド・ノリスの12番手が最上位と苦しい出だしとなった。
サインツにミッドフィールド最速の座を許したものの、アルファタウリ・ホンダ勢の好調は変わらず、ピエール・ガスリーは6番手、角田裕毅は8番手を刻んだ。ホンダは全車をトップ8に並べた。
パワーユニット交換に伴う最後尾ペナルティが確定している角田裕毅は予選シミュレーションを終えた後、予選でスリップストリームを与えてチームメイトを助けるため「トウ・トレーニング」に励んだ。
フェルナンド・アロンソが10番手、エステバン・オコンが14番手と、FP1で上位10台に食い込んだアルピーヌ勢がやや後退した一方、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)は再び好ペースを発揮して9番手につけた。
ただ、ピットインの際に誤ってマクラーレンのガレージに”寄り道”してしまい「ごめん、見てなかった」と謝罪する場面もあった。角田裕毅と同じ様に最後尾スタートとなる僚友ランス・ストロールは17番手で車を降りた。
2021年F1第18戦メキシコグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月6日(土)26時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第18戦メキシコGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:17.301 | 28 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:17.725 | +0.424 | 31 |
3 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:17.810 | +0.509 | 26 |
4 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:17.871 | +0.570 | 26 |
5 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:18.318 | +1.017 | 29 |
6 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:18.429 | +1.128 | 29 |
7 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:18.605 | +1.304 | 28 |
8 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:18.644 | +1.343 | 31 |
9 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:18.681 | +1.380 | 32 |
10 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:18.732 | +1.431 | 27 |
11 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:18.841 | +1.540 | 25 |
12 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:18.979 | +1.678 | 27 |
13 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:19.227 | +1.926 | 31 |
14 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:19.431 | +2.130 | 37 |
15 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:19.521 | +2.220 | 7 |
16 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:19.620 | +2.319 | 30 |
17 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:19.730 | +2.429 | 36 |
18 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:20.820 | +3.519 | 17 |
19 | 9 | マゼピン | ハース | 1:21.581 | +4.280 | 28 |
20 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 2 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 21.8℃ |
路面温度 | 42℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1メキシコGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | エルマノス・ロドリゲス・サーキット |
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設立 | 1962年 |
全長 | 4304m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |