レッドブルを飲むレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年11月4日F1メキシコGPの舞台、エルマノス・ロドリゲス・サーキットにて
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大問題、と母国優勝目指すセルジオ・ペレス…F1メキシコGPでのチームオーダー受け入れる? リカルドは「勝て」と後押し

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F1メキシコGPでの母国優勝に並々ならぬ決意を燃やすレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、日曜の決勝レースでチームオーダーによって勝利が奪われる事を望んでいない。だが選手権争いを考慮した場合、チーム共々ペレスは難しい決断を強いられる可能性がある。

ミルトンキーンズのチームは例年、エルマノス・ロドリゲス・サーキットで高い競争力を発揮してきた。ホンダF1パワーユニットのターボチャージャーはメルセデスより小型で発熱量が少なく、高地で強みを発揮する。

チームメイトのマックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンに12点差をつけてチャンピオンシップをリードしている。一方のペレスは既にタイトル争いから脱落しており、仮にレース終盤にチームメイトをリードしていれば、チームから勝利を放棄するよう求められる可能性がある。

開幕に先立って行われた記者会見の中でこの件について問われたペレスは、戸惑いの笑みを浮かべながら、少し間をおいて次のように答えた。

「僕的には大問題になり得るだろうね。でも大抵の場合、決定というものはレースの状況によりけりだし、どうなるか見守るよ。でもチーム全体が僕に勝って欲しいと思ってくれているのは確かだ」

ペレスは現時点でチームオーダーについてレッドブルを議論し合う意味は「殆どない」として、まずは予選結果を待つ事になるだろうと語った。

「おそらく土曜日の状況を見て、そういう話をする必要があるかどうかを判断することになると思う」

「でも必ずしもそういう状況になるという保証はない。チームとしては大きな問題になると思うけど、今はまだ何も話し合っていない」

会見で隣に座っていたのは元レッドブルドライバーのダニエル・リカルド(マクラーレン)だった。通算8勝を誇る32歳のオーストラリア人ドライバーはペレスが答えに躊躇する中、同世代のライバルに「勝てよ」と肩を押した。

リカルドは世界タイトルが懸かる重要な局面でのチームオーダーに従うかどうかの決断は非常に複雑で難しいと認めつつも、仮に自身が同じ立場に置かれたとしたら、幼少の頃から夢見たホームでの勝利を諦めるつもりはなく、チームオーダーを断るだろうと主張した。

ペレスはこれまで地元でのレースで熱烈なサポートを得てきた。週末に先立ってメキシコシティを象徴するパセオ・デ・ラ・レフォルマ通りで行われたRB7によるショーランには13万人もの人々が詰めかけた

チケットは既に完売しており、ペレスによると現地プロモーターはグランドスタンドの客席を増やす方法を模索していると言う。本大会もまた、スタジアムセクションには地鳴りのような声援が飛び交うだろう。ファンがペレスの勝利を望んでいるのは間違いない。

「たくさんの友人達がチケットを手に入れようと電話を掛け続けているけど、僕には何も出来ない。本当にクールなことだし最高の週末だよ」とペレスは語った。

「チームのみんなも、観客のみんなも、誰もが熱狂していると思う」と

「ここは僕らにとって本当に特別な舞台だ。かなり激しい戦いになると思う。どういうレースになるか見届ける必要がある」

「でも、チームのみんなが僕に勝ってほしいと思っているレースがあるとしたら、それは今回だと僕は確信している。だからチームは全面的にサポートしてくれるはずさ」

11月7日のレースで勝てばペレスはメキシコ人初の母国グランプリウィナーとなる。

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