エルマノス・ロドリゲス・サーキットのコースを歩いて下見するアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年11月4日F1メキシコGPにて
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降格多数!角田裕毅、4基目ホンダエンジン投入で最後尾 / F1メキシコGP PU投入状況

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国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第18戦メキシコGPの予選開始前時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅とアストンマーチンのランス・ストロールは週末を前に、4基目のICE(内燃エンジン)を含めた複数のPUコンポーネントを開封。最後尾降格ペナルティを受ける事が確定した。

ホンダ勢の中で唯一、4基目を使っていなかった角田裕毅に対してアルファタウリ・ホンダは、今季4基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、そして7基目のエキゾーストを投じた。

アストンマーチンはストロールに今季4基目となるICE、ターボ、MGU-H、3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)、そして7基目のエキゾーストを投じた。

2021年型のメルセデスM12は信頼性に懸念材料を抱えており、前戦アメリカGPではチームメイトのセバスチャン・ベッテルが2ヶ月を待ってようやく4基目を手に入れ降格ペナルティを受けた。

予選に先立っては、マクラーレンのランド・ノリスとアルピーヌのエステバン・オコンが年間上限基数を超えるパワーユニット・コンポーネントを開封した。共にペナルティを受け、決勝スターティンググリッドで最後尾に回る事になる。

両者は共に今季4基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hを開封。オコンは加えて4基目のMGU-K、3基目のES(バッテリー)とCE(コントロール・エレクトロニクス)、9基目のエキゾーストの封を切った。

また、フェラーリ・パワーユニット勢はエキゾーストを交換した。

アルファロメオはキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィの両名が7基目を、ハースはミック・シューマッハとニキータ・マゼピンの両名が6基目を搭載した。

カレンダー復帰当初のエルマノス・ロドリゲスはあまりオーバーテイクが容易とは言えないコースであったが、マシンがワイド&ロー化された2017年以降はDRSを使えば比較的追い抜けるサーキットとなっている。

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

F1メキシコGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 4 3 3 3 2 2 4
V.ボッタスBOT 6 5 5 4 3 3 6
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 4 4 4 4 3 3 7
S.ペレスPER 4 4 4 4 4 4 7
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 4 4 4 2 2 2 4
L.ノリスNOR 4 4 4 3 2 2 5
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 4 4 4 2 3 3 4
S.ベッテルVET 4 4 4 3 2 2 5
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 4 4 4 4 3 3 9
E.オコンOCN 4 4 4 4 3 3 9
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 3 3 3 6
C.サインツSAI 4 4 4 3 3 3 7
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 4 4 4 4 3 3 7
P.ガスリーGAS 4 4 4 4 3 3 7
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 3 3 3 2 2 2 7
A.ジョビナッツィGIO 3 3 3 2 2 2 7
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 3 3 3 2 2 2 6
M.シューマッハMSC 3 3 3 2 2 2 6
ウィリアムズ・メルセデス G.ラッセルRUS 4 4 4 2 2 2 4
N.ラティフィLAT 4 4 4 2 2 2 4

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