高まる重要性…メルセデスF1、リザーブドライバーをマクラーレン及びレーシングポイントと共有
F1ワールドチャンピオンチームのメルセデスAMGは、リザーブドライバーとして起用しているストフェル・バンドーン及びエステバン・グティエレスを、来季よりパワーユニットを供給するマクラーレン及び、資本・人事の両面で接近するレーシング・ポイントF1チームと共有する。
英国ブラックリーのチームが抱えるベルギー並びにメキシコ人ドライバーは、共にかつてF1世界選手権を戦った経験を持ち合わせている。バンドーンはフェルナンド・アロンソのチームメイトとしてマクラーレン・ホンダで、グティエレスはザウバー及びハースに在籍していた。
F1は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を万全に整えた上で、7月5日にオーストリアのレッドブル・リンクでシーズンを開幕させる予定だが、F1のチェイス・ケアリーCEOは今週、仮にドライバーが新型肺炎の陽性反応を示したとしても、3月のメルボルンでのイベントの時のようにレースを中止する事はないと明言した。
リザーブドライバーはその名の通り、レギュラードライバーが事故や病気といった不測の事態によってレースに出場できない場合に、ピンチヒッターとしてこれに代わってステアリングを握るのが仕事。先述の理由もあって、今シーズンはその役割の重要性が例年以上に大きい。
シルバーアローと同じようにリザーブドライバーを他チームと共有するのはレッドブル・ホンダだ。ミルトン・キーンズのチームはファエンツァに本拠を置く姉妹チームのアルファタウリとセバスチャン・ブエミを共有している。なおマクラーレンは昨年、エンジンサプライヤーのルノーとの間で同様の契約を結んでいた。