カタロニア・サーキットでシェイクダウンを行うマクラーレンMCL35
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マクラーレン、F1オーストラリアGPを棄権…スタッフが新型コロナウイルス検査で陽性

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マクラーレン・レーシングは3月12日木曜夜、チームスタッフが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した事が確認された事を受け、今週末に予定されていたアルバート・パーク・サーキットで開催される2020年シーズンF1開幕オーストラリアGPに参加しない事を明らかにした。

前日11日(水)にチームスタッフの一人がCOVID-19に似た症状を発症。検査を受けた上で自己隔離されていた。その結果が12日の夜に判明し、陽性である事が明らかとなった。当該スタッフは今後、地元の医療施設で治療を受けるという。

陽性結果を受けて、マクラーレンのザク・ブラウンCEO及びチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルが今夜、F1側と国際自動車連盟(FIA)に対して参戦取り止めを伝えた。ランド・ノリスとカルロス・サインツは一度もマシンに乗ることなくメルボルンを後にする事になる。

出走を取り止めた理由についてチーム広報は「マクラーレンF1の従業員やパートナーだけでなく、ライバルチームやF1ファン、その他様々な関係者への注意義務に基づき決断を下した」と説明した。チームは今後、地元の関係機関の調査及び分析に協力するとしている。

なお、同じく新型コロナウイルスへの感染が疑われ、検査結果待ちであったハースF1チームの4名のスタッフに関しては、全員が陰性である事が明らかにされた。

F1のスポーティング・ディレクターを務めるロス・ブラウンは先日、新型コロナウイルスを理由として出走できないチームが出た場合、レースの開催を中止する方針を示していただけに、グランプリは開幕を迎えないままに中止される可能性がある。

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