マクラーレンSP、2020年のインディカーにパトリシオ・オワードとオリバー・アスキューを起用
2020年の米インディカー・シリーズに参戦するアロー・マクラーレンSPは10月30日、発足初年度のレギュラードライバーとして、パトリシオ・オワードとオリバー・アスキューを起用すると発表した。2人は下位カテゴリのIndy Lightsでチャンピオンを獲得している実力派だ。
シュミュット・ピーターソン・モータースポーツ(SPM)とマクラーレンの提携が発表された際、5年間チームに在籍し3勝を挙げているジェームズ・ヒンチクリフの残留はほぼ確実とみられていたものの、チームは現在契約を結んでいるいずれのドライバーにも来季シートを与えない事を決断。事実上の新人コンビで新シーズンを迎える。
メキシコ出身のパトリシオ・オワードは2018年に、オリバー・アスキューはその翌年にインディー・ライツでタイトルを獲得。オワードに関しては、F1昇格を目的として今年レッドブルの育成傘下に加わったものの、今季中にスーパーライセンスを取得できる可能性が消滅したため、半年で契約を解消。この度、41年ぶりにインディカーに振る参戦するマクラーレンに加入した。
シュミュット・ピーターソン・モータースポーツの共同オーナーであるサム・シュミット及び、マクラーレンのスポーティングディレクターを務めるジル・ド・フェランは共に、2人は将来のインディカーを背負う新時代のドライバーだと評価。チームの長期的発展のために最適な人材との考えを示した。
SPMはシモン・パジェノーやロバート・ウィッケンズといった才能を見出してきたチームであり、新人の発掘には定評がある。実際、パトリシオ・オワードとオリバー・アスキューは、過去2シーズンで合計16勝を挙げており、シリーズを圧倒。高いポテンシャルを発揮している。