マクラーレン、ニコ・ヒュルケンベルグに来季インディカー参戦を打診
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、2020年シーズンに初参戦するインディカー・シリーズのドライバーとして、ニコ・ヒュルケンベルグに参戦を打診した。
マクラーレンは「アロー・マクラーレン・レーシングSP」として、2020年よりアメリカ大陸最高峰のオープン・ホイールレースであるNTTインディカー・シリーズへと参戦する。レギュラードライバーの1人はジェームズ・ヒンチクリフとなる公算が高いが、もう1台のシートは未定となっている。
ヒュルケンベルグは今季末を以てルノーのシートを喪失。ロマン・グロージャンに代わってハースへと移籍するのではとみられていたが、ジーン・ハースとギュンター・シュタイナー代表は来季ケビン・マグヌッセンの相方として、再びグロージャンを指名した。
F1のデジタルプレゼンテーターを務めるウィル・バクストンがマリーナベイにて明らかにしたところによると、ヒュルケンベルグの選択肢が絞られていく中、マクラーレンのザク・ブラウン最高経営責任者が、ヒンチクリフのチームメイト役としてヒュルケンベルグに白羽の矢を立てたという。
だがヒュルケンベルグは、オーバルでのレースは自身のテリトリーではないとして、ブラウンCEOの申し出を辞退したようだ。インディカー・シリーズはインディ500を代表とする楕円オーバルでのレースがカレンダーの約3分の1を占めている。
可能性として、ヒュルケンベルグがロード及びストリートコース専門ドライバーとして参戦し、オーバルはコナー・デイリーなど、他のドライバーが担当するというシナリオも考えられるが、果たして。ヒュルケンベルグはF1残留を最優先事項に掲げているが、残されたシートを持つレッドブル、ウィリアムズ、アルファロメオの各チーム代表は口を揃えて、ヒュルケンベルグ加入の可能性を否定している。