レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ、2023年8月27日(日) F1オランダGP(ザントフォールト・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルF1移籍説の出処、アロンソ本人に疑いの目を向けるヘルムート・マルコ

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F1メキシコGPを経て注目を集めたセルジオ・ペレスの後任としてのレッドブル移籍の噂の出処について、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェルナンド・アロンソ本人に疑いの目を向けている。

ペレスにとっての母国グランプリは、1周目の事故によるリタイヤという「破滅的」な結末を迎えた。これを受けチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2024年もペレスと共に仕事をするのが「我々の意向」だと意味深な言葉を選んだ。

アロンソはアストンマーチンと、ペレスはレッドブルとの間で共に来季の契約を結んでいるが、ソーシャルメディア上では2度のF1ワールドチャンピオンがマックス・フェルスタッペンの2024年のチームメイトを務める可能性があるとの噂が突如として飛び交った。

サンパウロGPの開幕に先立ちアロンソは、噂を全面的に否定すると共に、アストンマーチンへの自身の忠誠心が疑われる事態となった事に腹を立て、噂を流した人物に対して「結果」を伴わせると警告した。

マルコは独「F1-Insider」とのインタビューの中で、残りのシーズンの結果に関わらず、ホーナーと自身はペレスとの2024年の契約を遵守する意向であるとして、アロンソの移籍の可能性を除外した上で次のように述べた。

「アロンソが自分で噂を広めたことは十分に想像できる。なぜなら彼は今年、アストンマーチンで素晴らしいスタートを切ったが、最近はかなり残念な成績に留まっているからだ」

「アロンソが地元のメディアを使って物議を巻き起こすのは、これが初めてではないだろう」

マルコはまた、自分たちの頭の中にあるのは最終アブダビGPまでの「残りの全てのレースに勝ち、ペレスと共にドライバーズ・ランキング2位を獲得する事」だけであるとして、それ以外の事は一切何も考えていないと主張した。

時を同じくして流れたもう一つの噂、引退に関しては根も葉もない噂であった可能性が濃厚とみられるが、移籍に関しては必ずしもそうではないようだ

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