マルコ:マグヌッセンとの衝突によるレッドブルの損害額、選手権争いへの影響
5月26日のF1モナコGPで発生したケビン・マグヌッセン(ハース)とのクラッシュによる損害額についてレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、概算で最大で300万(ユーロの場合:約5億1,100万円、ドルの場合:約4億7,000万円)との見通しを示した。
オープニングラップでセルジオ・ペレス(レッドブル)は、ボー・リバージュ(ターン2)に向けてマグヌッセンと接触。サスペンションは全損し、ボディーワークの殆どは砕け落ち、11号車RB20は見るも無惨な姿に変わり果てた。
路面に飛散したデブリの清掃とバリアの修復のためにレースは約45分間に渡って赤旗中断となったが、スチュワードが一件を調査する事はなかった。
独Sky Sportsによるとマルコは「またしてもマグヌッセンが関与したクラッシュだった。幸いにもドライバー達は無事だったが、非常に危険な状況だった。スチュワードがこの問題を迅速に処理したことには驚いた」と述べ、調査が行われなかった事に首を傾げた。
予算上限が設けられる中でのクラッシュによる損害は、マシン開発やスペアパーツの製造など、シーズン全体の計画、ひいてはチャンピオンシップ争いにも大きな影響を与える。
マルコは「損害は200~300万に及ぶ。予算上限がある我々にとっては大きなハンデだ」と語る。
「忘れなければならない。残念だ。素晴らしい雰囲気がありながらも、実際には戦術ばかりの非常に退屈なレースになってしまった。オーバーテイクのチャンスが生まれるよう、何か工夫してコースを改良すべきだ」