セルジオ・ペレス(レッドブル)と接触事故を起こしたケビン・マグヌッセン(ハース)のオンボード映像、2024年5月26日F1モナコGP決勝レース
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F1モナコ1周目の大事故:責任はペレスにありとマグヌッセン、被害者ヒュルケンベルグの見解

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2024年5月26日のF1第8戦モナコGPの1周目に発生したクラッシュについてケビン・マグヌッセン(ハース)は、セルジオ・ペレス(レッドブル)に責任があると考えている。

2台のハースVF-24と、ドライバーズ・ランキング2位確保が来季契約更新に向けての鍵と見られているペレスの計3台がリタイヤに至ったボー・リバージュ(ターン2)での事故は、その被害規模からのみならず大きな注目を集めた。

マグヌッセンは1レースの出場停止まであと2ポイントに迫っており、このインシデントで責任を問われた場合、次戦カナダGPの欠場が濃厚だった。

しかしながらスチュワードは一件を調査せず、マグヌッセンは追加のペナルティポイントなく第7戦を終えた。ペレスはこの判断に不満と失望をあらわにした

サン・デボーテ(ターン1)を抜けた後にマグヌッセンは、壁とレッドブルとの間のスペースに鼻先を突っ込み、ペレスの左リアと接触。2台はコントロールを失い、ハースの僚友ニコ・ヒュルケンベルグがこれに巻き込まれた。

3台ともにリタイヤとなり、レースは約45分間に渡って赤旗中断となった。

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全くの被害者であるヒュルケンベルグは「ターン1、ターン2だけでレースが終わってしまった。ケビンと接触したチェコにリアを蹴られたんだ」と振り返った。

「典型的な1周目のレーシングインシデントだ。二人が互いに譲らなかった結果、運悪く僕がその犠牲になってしまった」

チームメイトはレーシングインシデントと判断したが、マグヌッセンはそう考えておらず、ペレスは空けられる余地があったにも関わらずスペースを空けなかったと主張した。

「彼は明らかにスペースを残さなかった」とマグヌッセンは語る。

「僕のフロントホイールは全て、彼のリアホイールより前にあった。だから彼が右側に一台分のスペースを残すだろうと思っていた。彼のイン側には誰もいなかったから尚更ね。そして彼の左側は完全にクリアだった」

「彼はただ僕を壁に追いやったんだ」


2024年F1第8戦モナコGPではポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が悲願の母国初優勝を飾った。2位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位表彰台にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込んだ。

ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月8日のフリー走行1で幕を開ける。

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