
ヘルムート・マルコ、ペレスに対する「侮辱的」発言を公式謝罪―”差別的発言”で物議
セルジオ・ペレス(レッドブル)に対する差別的な発言が波紋を呼ぶ中、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコが謝罪した。
マルコはF1イタリアGP翌日の月曜、母国オーストリアのテレビ局「ServusTV」の番組でペレスのパフォーマンスに言及し、僚友マックス・フェルスタッペンとの差が国籍や文化的背景に起因するかのような発言を行った。
マルコは番組の中で「ペレスは予選で問題を抱えている。彼は南米人であり、マックス(フェルスタッペン/オランダ)やセバスチャン(ベッテル/ドイツ)ほど完全には集中していない」と語った。
この発言は、ペレスのみならず南米出身の人々全体に対する差別的表現だとして強い批判を浴びた。加えて、ペレスはメキシコ出身であり、南米ではなく北米の国籍であることから、メキシコ国内でも大きな反響を呼んだ。
オーストリアの「OE24」によれば、マルコは真意について「そういう意味ではなかった。言いたかったのは、メキシコ人はドイツ人やオランダ人とは異なるメンタリティを持っているということだ」と釈明したものの、批判は収まらず、その後、ServusTVの公式サイトを通じて次の声明を発表し、謝罪した。
「セルジオ・ペレスに対する私の侮辱的な発言(9月4日〈月〉、ServusTV Sport and Talk)について謝罪するとともに、いかなる国や人種、民族についても一般化できるものではないことを明確にしたい」
「私は今年のチェコのパフォーマンスにばらつきがあることを指摘しようとしたが、それを彼の文化的背景のせいにするのは誤りだった」
マルコは元F1ドライバーとして活躍し、1971年のル・マン24時間レース優勝を経て、過去20年にわたりレッドブルのジュニアドライバープログラムに携わってきた。チーム代表クリスチャン・ホーナーと並び、レッドブル・レーシング社の数少ない取締役の一人でもある。
その率直で奔放な発言はこれまでも注目を集めてきたが、今回の一件は、その“直言”が許される範囲を大きく逸脱したことを象徴するものとなった。