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19年の歴史に幕を下ろすF1マレーシアGP、最後のレースを制したのはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとなった。予選3番手のフェルスタッペンは、4周目にポールポジションのルイス・ハミルトンを自力で抜き去り、そのままチェッカーフラッグを受けた。昨年のスペインGPに続くキャリア通算2勝目を挙げた。
2位となったのはハミルトン、セバスチャン・ベッテルよりも前のポジションでフィニッシュした事で、選手権のポイント差を34に広げた。表彰台の最後に滑り込んだのはダニエル・リカルド、レッドブルは昨年に引き続き、得意とするセパンでダブル・ポディウムに上がった。
惜しくも表彰台に届かなかったのはフェラーリのベッテル、エンジントラブルにより予選ノータイムに終わったため、グリッド最後尾からレースをスタートした。今週末他の追随を許さないマシンポテンシャルを誇ったフェラーリ、先頭集団までは追い上げ可能と自信をみせていたベッテルは、オーバーテイクを連発しながら徐々に順位を上げ、終盤には3位リカルドに勝負を仕掛ける場面をみせた。
©F1
2番グリッドのキミ・ライコネンは、スタート前のインスタレーション・ラップで、バッテリーないしはターボに問題があると報告、グリッドに着くや否やエンジンカバーを外して問題の特定に努めたものの叶わず、ピットガレージにマシンを停めた。結局ライコネンがレースを走ることはなかった。
予選・決勝とフェラーリを悪夢が襲った。DNSとなったライコネンは「セブに発生したのと同じトラブルかどうかはまだ分からない。優勝が可能だったとは言い切れないが、今日は非常に速い車があったのは確かだ」と語り、肩を落とした。
マクラーレン・ホンダはストフェル・バンドーンが7位入賞を果たし、ポイントを持ち帰った。「決勝で順位を守るのは難しいだろう」と予想していた7番グリッドのバンドーンは、1周目に5番手まで順位を上げ終始安定した走りを見せた。10番グリッドのフェルナンド・アロンソは、スタート後に大きく順位を落とし、11位でチェッカーを受けた。
F1デビュー戦となったトロ・ロッソのピエール・ガスリーは堅実にレースを走ってみせ、14番手で完走した。僚友カルロス・サインツは、7番手を走行中の30周目にエンジントラブルでリタイヤした。ウィリアムズ勢とフォース・インディア勢は2台揃って入賞を果たした。
©F1 ウェーレインのマシンに同乗するベッテル
チェッカー後には珍事が発生した。ゴールしたベッテルが、前を走っていたランス・ストロールを5コーナーで追い抜こうとした所、ストロールがアウト側に膨れ、ベッテルのマシンが大破した。映像を見る限りは、ストロールが後方から近づいてくるベッテルを見ていなかったように思われる。マシンを失ったベッテルは、ザウバーのパスカル・ウェーレインのマシンに同乗しピットまで戻った。
このアクシデントは審議の対象となっており、スチュワードが調査を行っている。
ザウバー2台とベッテルの3名のみがソフトタイヤ、他は全員スーパーソフトでレースをスタートした。決勝開始2時間前に降った雨が路面を微かに濡らしていたが、レース中の降雨はなく、気温30℃、路面38℃のドライコンディションとなった。
2017年F1第15戦マレーシアGP決勝リザルト
Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | Pts |
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1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 56 | 1:30:01.290 | 0 |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 56 | +12.770 | 0 |
3 | 3 | リカルド | レッドブル | 56 | +22.519 | 0 |
4 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 56 | +37.362 | 0 |
5 | 77 | ボッタス | メルセデス | 56 | +56.021 | 0 |
6 | 11 | ペレス | フォースインディア | 56 | +78.630 | 0 |
7 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 55 | +1 lap | 0 |
8 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 55 | +1 lap | 0 |
9 | 19 | マッサ | ウィリアムズ | 55 | +1 lap | 0 |
10 | 31 | オコン | フォースインディア | 55 | +1 lap | 0 |
11 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 55 | +1 lap | 0 |
12 | 20 | マグヌッセン | ハース | 55 | +1 lap | 0 |
13 | 8 | グロージャン | ハース | 55 | +1 lap | 0 |
14 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 55 | +1 lap | 0 |
15 | 30 | パーマー | ルノー | 55 | +1 lap | 0 |
16 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 55 | +1 lap | 0 |
17 | 94 | ウェーレイン | ザウバー | 55 | +1 lap | 0 |
18 | 9 | エリクソン | ザウバー | 54 | +2 laps | 0 |
NC | 55 | サインツ | トロロッソ | 29 | DNF | 0 |
NC | 7 | ライコネン | フェラーリ | 0 | DNF | 0 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 30℃ |
路面温度 | 35℃ |
周回数 | 56 |
セッション概要
グランプリ名 | F1マレーシアGP |
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レース種別 | 決勝 |
レース開始日時 |
サーキット
名称 | セパン・インターナショナル・サーキット |
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設立 | 年 |
全長 | 5543m |
コーナー数 | |
周回方向 | 時計回り |