メルセデスを凌駕したアロンソ「1.3秒遅れって事を考えれば手放しでは喜べない」F1マレーシアGP 2017《初日》
マクラーレン・ホンダとは相性の悪いセパン・インターナショナル・サーキット、厳しい戦いが予想されたF1マレーシアGPだが、フェルナンド・アロンソは金曜初日のフリー走行で3番手と5番手タイムを記録、両セッションともにメルセデスの二人を上回る順位につけた。
午後のFP2で最速を記録したセバスチャン・ベッテルとのタイム差は1.303秒、5番手とは言えポジションギャップ以上にラップタイム差が大きく、アロンソは「手放しでは喜べない」と語り、決して浮かれた表情を見せない。
「かなり真っ当な日になったね。午前のセッションでは他の連中と比べてあまり走れなかったけど、いずれのセッションでも良くやったと思うよ。1.3秒遅れって事を考えれば決して褒められたもんじゃないけど、何人かの優勝候補を置き去りにできたんだから悪い日じゃないのは間違いないね」
1回目のフリー走行は、豪雨の影響により30分遅れでセッションがスタートした。アロンソは他とは異なりフルウェットタイヤでコースインした後、インターミディエイトで3番手タイムをマークした。午後のセッションでは路面の水は完全に掃け、ドライコンディションでの走行となった。
「最初のセッションではマシンのチェックをしたんだ。コースに出た時には水量も減ってて、結果的に3番手になったんだ。うれしいよ。ドライになったFP2でもマシンの挙動は良かったし、変更が必要になるような大きな問題もなかったんだ。いくつか違うセットアップを試してみたんだけど、どれもポジティブだったよ。今夜データを確認して、明日の車をどうするか決めるつもりさ」
「このサーキットでのマシンの感触は良いね。スーパーソフトの時はグリップが凄く良いよ。2回目のセッションは最後の赤旗のせいで少し走行時間を失ったけど、それは皆おなじ事さ。明日のFP3で、作業の遅れを挽回したいね」
熱帯特有のスコールによって波乱のレース展開が宿命付けられたマレーシアGP、ウェットでもドライでもトップ5圏内に食い込んだアロンソは、もしも土日の天気が選べるのなら、ウェットを希望するという。
「予選と決勝ではコンディションが大きなファクターになるはずさ。雨のセパンではこれまでに多くのびっくりするようなレースが起きているから、選べるなら僕はウェットが良いな」
F1マレーシアGP3回目のフリー走行は、日本時間9月30日(土)15時から、予選は同日18時からセパン・インターナショナル・サーキットで行われる。