
ルクレール失格、”意外な新要因”が浮上―バスール明かす…一方でハミルトン「戯言だ」憶測を一蹴
2025年第2戦F1中国GPで失格処分を受けたシャルル・ルクレールに関して、新たな要因が浮上した。フランス紙「レキップ」によると、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、ルクレールの飲料ボトルからの水漏れが車両の最低重量違反に影響した可能性があると明かした。
ルクレールは上海での決勝レースを5位で終えたものの、レース後の計量でマシンが規定重量より1kg軽かったことが判明し、失格処分を受けた。最低重量を下回ることは厳格に禁じられており、その差がわずか1kgでも失格は免れない。
ルクレール失格に“水漏れ”が関与か
フェラーリは当初、ルクレールが採用した1ストップ戦略によるタイヤ摩耗が原因とみていたが、ピレリが実施したタイヤ分析では異常な摩耗は見られなかった。
こうした中、バスールは「原因はタイヤだけではない」とし、「シャルルのドリンクボトルから1リットルの水が漏れたことも影響した。重量不足というのは常に、複数の小さな要因の積み重ねによって起こるものだ」と説明した。
言わずもがな、1リットルの水はおよそ1kgに相当するため、この水漏れは失格に至った直接的な一因となり得る。
Courtesy Of Ferrari S.p.A.
鈴鹿サーキットのパドックを歩くシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2025年4月3日(木) F1日本GP
限界までプッシュした結果のハミルトン失格
ルクレールの失格に加え中国GPでは、マシン底面のスキッドブロックの摩耗が基準値を超えたことでルイス・ハミルトンも6位から失格となり、フェラーリは大量ポイントを失ってコンストラクターズ選手権5位に後退。代わってウィリアムズが4位に浮上した。
ハミルトンのケースについてバスールは、「F1においてはあらゆる限界を突き詰めることが求められる。1グラム単位での軽量化、スキッドの0.1ミリ単位の摩耗、ウイングのわずかな変形までもが勝敗を分ける」と語り、パフォーマンスを追求するためにライドハイトの設定でアグレッシブに攻め過ぎた結果だと認めた。
だがその一方で、「リスクを冒した結果としての失格と、ルール違反のための失格は区別されるべきだ」とも強調した。
ハミルトン「チームへの信頼は揺るがない」
Courtesy Of Ferrari S.p.A.
鈴鹿サーキットのパドックに立つルイス・ハミルトン(フェラーリ)、2025年4月3日(木) F1日本GP
ハミルトン本人は、失格という結果に失望を隠さなかったが、チームの対応については「むしろ感心した」として、一部で囁かれる「チームへの信頼喪失説」も一蹴した。
「“チームへの信頼を失っている”なんて話が出てきたけど、それはまったくの戯言だ」と語り、「100%信頼している。新しい文化、新しいチームへの適応に時間がかかるのは当然で、今は観察と学習の段階だ」と現状を冷静に分析した。
「そしてこの1週間で、いくつかの改善ポイントや指針をまとめることができた。お互いのことをもっと理解していけば、シーズン中にも改善していけると信じている」