F1アカデミーのグリッド上で話すRBフォーミュラ1のリアム・ローソンとダニエル・リカルド、2024年3月9日(土) F1サウジアラビアGP(ジェッダ市街地コース)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

RB、残り6戦でのローソン起用を発表「2週間前」に通達…リカルド「ありがとう」258戦のF1キャリア終了へ

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RBフォーミュラ1は2024年9月26日、2024年シーズンの残り6戦で、キャリア通算258戦、8勝を誇るダニエル・リカルドに代わって、リアム・ローソンが角田裕毅のチームメイトを務めると発表した。

リカルドの将来を巡っては、レッドブルがアメリカGPを前にした交代の可能性を認めたことで、前戦シンガポールGPの週末に騒動となった。涙を目に浮かべるなど、リカルドはレース後に感情的な胸の内を明かした。

レッドブル及びRBの首脳陣は当時、決定は下されていないとしていたが、ローソンは既に自身がリカルドと交代することは分かっていたと明かした。

昨年、手首を負傷したリカルドの代役としてRBの前身、アルファタウリから5レースに出場してパドックに感銘を与えたローソンは、母国ニュージーランド・ヘラルド紙に対し「もちろん、ここ2週間ほど前から知ってはいたれど、世間に公表されるまでは完全に決まったとは実感できない」と語った。

「誰にも言えなかった」

「この計画はかなり前から進んでいて、そこに向かっている感覚があった。契約上の期日があって、それを満たす必要があった。2週間ほど前に、それが起こると告げられて、それから間もなく、すべてが確定した」

22歳のニュージーランド人ドライバーは、先週末のシンガポールでRBのガレージにいるのは「居心地が悪かった」と明かした。

「シンガポールの週末は決して楽しいものじゃなかった。僕らはみんな、何が起こるかを知っていたからね。同時にダニエルは、昨年僕が走った時も、いろんな面で本当に親切にしてくれた。今シーズンも彼は、僕に対して競争相手だという雰囲気を一切感じさせなかった」

「だから、気持ちの良いものじゃなかった。でも、僕にとってはF1でのチャンスは一度きりで、そのチャンスが今やってきたことには感謝している。このチャンスをしっかりと掴む必要がある。それに、ダニエルも僕に『このチャンスを最大限に活かせ』って言ってくれた」

契約上の問題から、レッドブル/RBは、シンガポールの週末に発表することができなかったものとみられる。リカルドはマリーナベイ市街地コースでのレースを前にパドックで、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーから決定を伝えられたとされる。

2025年シーズンに向けて残っているシートはザウバー/アウディの1席のみで、この知らせは、リカルドのF1キャリアの終わりを意味する可能性が高い。

35歳のオーストラリア人ドライバーはInstagramを通して、ファンに対する感謝を述べるとともに、F1での現役引退を示唆した。

「僕は生涯を通してこのスポーツを愛してきた。ワイルドで素晴らしい旅だった。チームや関係者の皆に感謝している。時に、僕以上にこのスポーツを愛してくれているファンのみんな、ありがとう」

「浮き沈みというものは常にあるものだけど、楽しかったし、正直言って、何も変えたくない。次の冒険まで」

リカルドはレッドブルに在籍した2014年から2018年にかけて7勝を挙げ、2021年のイタリアGPではマクラーレンとともに勝利を飾った。

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