
揺れるリアム・ローソン「もうこだわる必要はない…」吐露した心境の変化、2026年に向けた去就の現実を直視
17歳でレッドブルのジュニアプログラムに迎え入れられた2019年当時、リアム・ローソンの夢はただ一つだった。ニュージーランドからヨーロッパへ渡り、すべてを賭けて挑んだ舞台で「いつかレッドブル・レーシングのシートに座る」──ただそれだけを見据えてきた。
だが現実は厳しい。ローソンが再びレッドブルに昇格する可能性は限りなく低く、首脳陣はアーヴィッド・リンブラッドをF1昇格候補として評価しており、さらには角田裕毅をレーシング・ブルズに戻す選択肢も検討されている。努力とは裏腹に、ローソンの将来は不透明さを増している。
第17戦アゼルバイジャンGPの開幕を前に、ローソンは「次の数レースで(去就が)分かるといいんだけど」と語った。ヘルムート・マルコは10月末のメキシコGPを来季ラインアップ決定の目安とする考えを明らかにしており、ローソンに残された時間は刻一刻と減っている。
シート喪失の可能性が取り沙汰される中、これまで唯一無二の存在だった「レッドブル」という、ある種盲目的な目標を客観的に見つめ直したローソンは、自らの夢の本質──勝利を掴むこと──に改めて意識を向け始めた。
「17歳でレッドブル・ジュニアに加わって以降はずっと、どうやってレッドブル・レーシングにたどり着くかってことしか考えていなかった。それが僕の未来だと信じていたんだ」とローソンは語る。
「でも今になって少し距離を置いて考えると、本当の目標は常に勝利と頂点に立つことであって、それをどこでやるかについては、もうこだわる必要はないってことに気づいたんだ」
レッドブル以外のチームと話をしているかと問われると、ローソンは少し間を置き、こう答えた。「ドライバーにとって一番重要なのはF1に居続けることだ。だから今はシートを確保することに集中している」
レッドブル以外の道を模索するとしても、ローソンにとって2026年に向けて現実的に残された可能性はアルピーヌのセカンドシートしかない。エグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、ピエール・ガスリーの来季チームメイトを依然として決めかねている。