2位表彰台を経てインタビューに応えるランド・ノリス(マクラーレン)、2023年9月17日F1シンガポールGP
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レッドブルRB19を笑うノリス「こんな酷いクルマ見たことない!」

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ランド・ノリス(マクラーレン)に言わせれば、F1シンガポールGPでのレッドブルRB19は笑ってしまうほど「酷いクルマ」で、マックス・フェルスタッペンがポールや優勝争いに絡めないのは自明の理だったという。

決勝レースでは幾らか息を吹き返したものの、プラクティス、特に予選でのRB19は、それまでの開幕15戦で無欠を誇っていたにも関わらず、ノリス的にはレーシングカーとしての体を成していなかった。

2週間前のモンツァで史上最多10連勝記録を達成したフェルスタッペンは、予選Q2敗退が確定すると無線を通してレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼに「君が見ていたかどうか知らないけどマジでショックだ。全く以てショッキングな経験だ!」と悲憤の声を上げた

フェルスタッペンは「ブレーキングゾーンではフロアが大きく底を打って、深くブレーキをかけたいと思う度、前輪に荷重がかからなかった」として、予選でのクルマは操縦不能だったと語った。

魔が巣食うマリーナベイ市街地コースでのレッドブルの苦戦についてノリスは2位表彰台を経て「彼らが今週末、何に苦労していたのかは知らないけど、昨日マックスのオンボード映像を見た時にちょっと笑っちゃったよ!」と語った。

「だって、こんなに酷いクルマはこれまで一度も見たことがなかったからね。マックスも笑ってたよ!」

ただ、鈴鹿サーキットでの次戦日本GPでも同じような状況が続くとは考えておらず「来週末には分かるけど、多分またトップに戻ってくると思うよ」と付け加えた。

シンガポールGPでは2戦連続のポールシッター、カルロス・サインツ(フェラーリ)が計算高い走りとマクラーレン時代の親友ノリスとの阿吽の共闘戦線によってジョージ・ラッセル(メルセデス)への防衛を成功させ、キャリア2勝目、フェラーリにとって1年2ヶ月ぶりの勝利を掴み取り、レッドブルのシーズン全勝を阻止する結果となった。

ランド・ノリスの2位表彰台とオスカー・ピアストリの7位入賞を祝うマクラーレン、2023年9月17日F1第16戦シンガポールGP決勝レースCourtesy Of McLaren

ランド・ノリスの2位表彰台とオスカー・ピアストリの7位入賞を祝うマクラーレン、2023年9月17日F1第16戦シンガポールGP決勝レース

”レッドブル不在”の週末は、残りのチームによる争いが如何に見応えあるものであるかを証明する事になったとノリスは考えている。

「いつだって残りの集団では素晴らしい争いが繰り広げられてきたと思う。レスト・オブ・ベストが僕らだとは言わないけどね」

「僕はアストンが大きく遅れを取っているとは思っていない。彼らはシーズン序盤は本当に強かったけど、今はパフォーマンスが落ちてる」

「アルファタウリは今週末、かなりの速さを誇っていた。ただ、肝心な時にまとめ上げる事ができなかっただけだ」

「それは素晴らしいことだと思うんだ。つまりある種の支配的なチームというのは時々、見せ場を奪ってしまっているように見える事が多い。最高のチームがいないとそれが分かる」

「仮に数年前にメルセデスがいなければ、今レッドブルがいなければ、残りのポジションを巡る戦いは信じられないようなものになっていたはずだ」

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