ロバート・クビサ、2019年限りでのウィリアムズ離脱を正式発表
ウィリアムズ・レーシングは2019年9月19日、F1シンガポールGPの舞台、マリーナベイ市街地コースにて、ロバート・クビサが2019年シーズン末を以てチームを去ると発表した。
34歳のポーランド人ドライバーは、2008年の第7戦カナダGPでポーランド人初のF1ウィナーとなり、BMWザウバーに初優勝をもたらした。将来のチャンピオン候補として高く評価されていたが、2011年にラリー競技中に事故遭遇。瀕死の状態をさまよったが、今年8年ぶりにF1に復帰した。
チームは声明の中で「ロバート・クビサが2019年シーズン末を以てチームを去る事を決断した」と述べ、チーム離脱についてクビサ側から申し出があったとした。クビサはラリー事故の影響で現在も身体に不自由を抱えており、予選・決勝共に、チームメイトのジョージ・ラッセルの後塵を拝してきた。
「ここ2年間に渡るチームの支援に感謝したい」とクビサ。「彼らは僕のF1カムバックを手助けしてくれた。昨年はリザーブ兼開発ドライバーとして、今年はレースドライバーとして彼らと共に素晴らしい時間を過ごしてきたが、僕は今、自分自身が次のキャリアステップに進むべきタイミングだと感じている」
クレア・ウィリアムズ副代表は「困難な2年間の中で、彼が示し続けてくれた継続的な努力に感謝します。今後の成功を願って止みません」と語った。
クビサの地元ポーランドのメディアが報じたところでは、クビサを支援しているポーランドの石油精製会社PKNオルレンもまた、今季末を以てウィリアムズとの取引を終了するという。
かつて名門と謳われたウィリアムズは今季14戦を終え、クビサが獲得した僅か1ポイントにとどまりチャンピオンシップ最下位に沈んでいる。チームは2020年シーズンのドライバーラインナップについて、追って発表すると述べた。