ヨス・フェルスタッペン
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愛息子への不当裁定に激おこ!”自作コラ画像”でFIAを揶揄する父フェルスタッペン「恥を知れ」

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愛息子マックスに対する裁定に納得のいかない父ヨス・フェルスタッペンは、罰則を科したFIA国際自動車連盟をFerrari International Assistance「フェラーリ国際援助組合」と揶揄した。

第17戦F1アメリカGP決勝レースでの最終ラップ、表彰台まであと一つの4番手を走行していたマックス・フェルスタッペンは、前を行くフェラーリのキミ・ライコネンをオーバーテイクし3位でチェッカーを受けた。だが、レース審査員を務めるスチュワードは、追い抜きの際にマシン4輪全てがコース外に出ていた事を指摘、不正なアドバンテージを得たとして5秒ペナルティを加算した。結果マックスの表彰台は幻となった。

ヨス・ザ・ボスの愛称で親しまれる自由奔放な父親は「デタラメの裁定だ。クソすぎる。FIAは恥を知れ」と激怒。「ラインを横切ってペナルティを食らったのは、週末を通してマックスだけじゃねえか」と語り、自身のSNSアカウントにFIAのロゴをコラージュした画像を投稿した。

レース後の裁定でポディウムを剥奪されたマックスは、決定を下したスチュワードを「馬鹿野郎」と非難した。オースティンでスチュワードを務めたのは、ミカ・サロ、ラドバン・ノヴァク、ゲイリー・コンネリーの3名。その中のコンネリーは昨年のF1メキシコGPでもスチュワードを務めており、マックスは今回同様表彰台を奪われている。

2016年のメキシコGP決勝では、残り6周のところでフェラーリのセバスチャン・ベッテルにオーバーテイクを仕掛けられたマックスがオーバーラン、コンネリーら審判団はこれを問題視した。マックスは3位でフィニッシュしたものの、今回と同じようにレース後に5秒ペナルティが下されポディウム剥奪、いずれのグランプリでもフェラーリが逆転表彰台を獲得している。

F1とインディカーのダブルタイトルを獲得したアメリカのレジェンドであるマリオ・アンドレッティも裁定に疑問を呈する。「ビデオを見て言えるのは、キミがマックスを追いやったという事だ。あの追い抜きはアメリカGPの中で最高のオーバーテイクだったよ。F1に表彰台を奪われたマックスが気の毒だ」

当のキミ・ライコネンは、裁定の良し悪しについてはコメントする立場にないと断った上で、ドライバー全員はコースリミットを熟知しているものだと発言。ドライバー足る者、コース内に留まらねばならない箇所は理解しているはずだし、またそうでなくてはならないと語っている。

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