F1日本GP タイヤ配分:レッドブル・ホンダと跳馬が同一アロケーション…メルセデスは慎重
F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、三重県鈴鹿サーキットで開催されるF1第17戦日本GPのドライバー別タイヤ選択を公表した。鈴鹿での31回目のグランプリは、日本時間10月11日(金)10時からのフリー走行1で幕を開ける。
高いダウンフォースが要求され、燃費とタイヤに厳しい世界屈指のテクニカルコース、鈴鹿サーキット。ピレリが持ち込んだのは、最も固く耐久性の高いC1~C3コンパウンドで、最も硬いC1から順に「ハード(白)」「ミディアム(黄)」「ソフト(赤)」の呼称が与えられる。
ピレリは、2019年のF1世界選手権よりタイヤの命名規則を一新。晴れ用のドライコンパウンドは7種類から5種類へと削減され、硬いものから順にC1からC5と名付けられ、各コース特性に応じてこの中から3種類を選び、ハード、ミディアム、ソフトとして配分する。
メルセデスがソフトを8セットに抑えて、全10チームの中で最も保守的なタイヤ選択を示した一方、レッドブル・ホンダとスクーデリア・フェラーリはソフトを9セット、ミディアムを3セット、そしてハードを1セットとし、全く同じ配分をみせた。トロロッソ・ホンダのこれと同じ選択をした。
最もアグレッシブなアロケーションとなったのはルノーとハース。両チームともにソフトに10セットを割り当てた。マクラーレンからのチャンピオン4位奪取を目指すルノーは、2台でミディアムとハードの割当を変更。フリー走行でのロングランでは、ダニエル・リカルドがミディアムを、ニコ・ヒュルケンベルグがハードを試す事になりそうだ。
昨年のレースでは、ルイス・ハミルトン(Mercedes)が中古のソフト(当時は中間の硬さ)で24周を走り、その後、最も硬いミディアムへとスイッチ。1ストッパーを採用して53周のレースでトップチェッカーを受けた。上位15台は全て1ストップで、完走17台の内、2ストップ戦略を採用したのはウィリアムズのランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンの2台のみだった。